大分建設新聞

四方山

他人への思いやり

2022年07月06日
 車関係で、心が晴れ晴れしたことを二つ話したい。先日、国道210号を走行中、運送会社のトラックがバックホウを積んでおり、玖珠町から由布市庄内町まで、前方を走行していた。トラックが邪魔だったということではない。そのトラックの運転が素晴らしく、ずっと後ろを走っていたいほどだった▼国道210号は、数ヵ所で災害復旧工事による片側交互通行がある。トラックは、工事用信号で停まる前は必ずハザードを出して、後続車へ注意喚起をし、信号が青に変わると方向指示器を出して前へ進む。車線が変わるたびに方向指示器を出して移動しており、周囲への思いやり、車の流れを乱さない走りといい、運転のプロとしての意識の高さを感じた。まさに運送会社の名前を背負った走りだった▼もう一つ。自家用車のトラブルで保険会社のロードサービスを呼んだ。来てくれたスタッフの対応が素晴らしかった。私のトラブル自体は大したことなかったが、もしも事故や大きなトラブルが起きて不安な中、このロードサービスのスタッフに対応してもらったなら、どんなに安心することだろうか▼コロナ禍もあり、他人への思いやりや気遣いができない人が増えているという。心の余裕がなくなっているのだ。何かあるたびに「生き辛い世の中になった」なんて言葉も聞く。こんな世の中だからこそ、他人を思いやる気持ちが大切なのである。コロナの感染者も増えており、豪雨が頻発する季節になった。地震も来るかもしれない。他人を思いやる気持ちがなければ、自然災害発生時にも対処できないと思う▼トラックの運転手、ロードサービスのスタッフも、普段から人への思いやりや気遣いができる人なのだろう。仕事の対応にそれが表れている。私も常にそうありたいものだ。(せい)
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