大分建設新聞

四方山

リベンジ!天皇杯

2022年06月08日
 昨年末、県民を興奮の渦に巻き込んだサッカー天皇杯決勝から早や半年。結果は涙の準優勝に終わったが、サッカーの聖地・国立の舞台に、県の名前が入ったプロクラブチームが立つのは、県民として誇らしく感じたのを思い出す。今年もすでに戦いの火蓋は切って落とされ、トリニータは初戦FC神楽しまねとの対戦を3―0と白星で飾った▼勝利に喜んだサポーター(私もその一人)だったが、次の相手を知り頭を抱えた。三回戦の相手は、J1ガンバ大阪。そう、前トリニータの監督、片野坂知宏氏が率いるチームだ▼何の因果なのかとトーナメント表を睨む。あわよくば、ガンバ大阪とは決勝戦で戦いたかった。昨年の決勝戦後、涙をこらえながら「グッドルーザーでいよう」と選手に声を掛けた片野坂監督。天皇杯に賭ける思いは、トリニータ以上のものがあるだろう。だからと言って負けるわけにはいかない。天皇杯はトーナメント戦のため、負ければそこで終わりだ。また国立に立つためには、勝ち続けるしかないのだ▼天皇杯はJ1のプロチームのほかに、J2、J3、また大学や社会人チームなども入り混じるトーナメント戦だ。時には大学生がJ1チームに勝利するなどの下剋上、いわゆる「ジャイアントキリング」が起こることもある。活躍が注目され、Jクラブチームからのスカウトが来る選手もいる。トリニータのFW、藤本一輝選手などもその一人であろう。リーグ戦とはまた違った視点で楽しむことが出来るのが魅力だ▼ガンバ大阪とは22日に昭和電工ドームで対戦する。Jリーグでは公式試合における声出し応援の段階的導入が検討されているが、天皇杯はどうだろう。いずれにしても、応援と勝利を祈ることしかできない。勝って再び国立へ―。勝利を掴め、トリニータ。(万)
取材依頼はこちら
環境測定センター
arrow_drop_up
TOP