大分建設新聞

四方山

年に1度の健康診断

2022年06月03日
 毎年、この時期に健康診断がある。言うまでもなく会社で従業員が気持ちよく働くために、診察や各種の検査で健康状態を測定することで健康の維持や疾患の予防・早期発見に役立てるためである。会社や従業員にとって良い労働環境を維持することは無論のこと、自分自身の健康状態を知るために大切である。どんなに忙しくても、健康を害しては何もならない▼わが国の健康診断の歴史は、幕末に活躍した新選組隊士を診察したことに始まるという。当時、新選組の近藤勇局長、土方歳三副長らと親交のあった医師松本良順が、結核を患う沖田総司や隊士を診察した様子がドラマにも描かれている。健康診断の近代的な仕組みは結核の撲滅を目的にスタートしたらしい。検診車で巡回するスタイルも一般的になっているが、これも結核予防を目的のレントゲン車が始まりだそうだ▼診断種類はさまざまである。身長や体重、胸囲、血圧、聴力、視力など身体検査、成分を調べる血液検査や尿検査、心臓の異常を調べる心電図検査、肺など胸部を調べるレントゲン検査など。35歳以上はバリウム検査があるが、これが一番つらい。石灰か石膏か牛乳か、分別できない真っ白な飲み物を、検査技師の指導で発泡剤(炭酸)とともにゴクゴクと飲む▼バリウム検査は闘いだ。レントゲン撮影のため撮影台に寝かされて、右回りだの左回りだの、仰向けやうつ伏せに動きながら胃中のガスを戻すのは厳禁!過去2回、バリウムを2杯飲まされた経験がある。レントゲン技師は私の大きな身体を見て体重を気にしていた。撮影台に荷重制限でもあるのか▼今回は、視力が昨年より良く、血液検査では手の甲で採血された。バリウム検査で検査台を心配していた技師だったが、年に1度の健康診断は「私の心配」をしてほしい。(勇)
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