大分建設新聞

四方山

左利き

2022年06月01日
 朝のワイドショーで左利き用の商品紹介があった。なんでも10人に1人は左利きだという。読者の中にもいるだろう。私も左利きであるが、書くと箸を持つは右手なので、完全な左利きではない。しかし、投げる、蹴るなど左右できることも多いので便利といえば便利だが▼「私の彼は左利き~♪」という歌もあるが、左利きというだけで「頭が良い」「カッコいい」なんて思われることがある。しかし、実際は、かなり改善されてきているが、まだまだ右利き社会である▼スマートフォンの電源ボタンは右側が多いし、駅の自動改札も右側である。また「体育の授業で左用グローブがない」「はさみが切れない」「ナイフが片刃の場合は使えない」「狭い場所での食事は隣と肘が当たる」なんてこともある。私も高校時代、左用グローブがなくて苦労した。読者の中には、仕事で使う工具が右用で大変だという人もいるかもしれない▼昔は、少数者である左利きに対しての差別があった。だから、小さい時に親から右利きへ矯正させられたという人もいる。日本左利き協会によると、右利きの両親から左利きが生まれる確率は12%、左利きの両親からは40%というデータがある。家族は私が左、奥さんが右で子ども2人とも右、妹の所は両親右だが、3人の子どものうち1人が左である。同協会のホームページには、興味深いデータなどもたくさんあるので、左利きの人はぜひ見てみよう▼私が持っている左専用のアイテムは、野球グローブと左用に持ち手を変えたリールぐらい。何でも慣れれば右用で問題なく使えるようになる。だから、利き手矯正はしっかり考えてほしい。矯正を無理にすると、子どもにいろいろな弊害が出てくるという話もある。左利きの読者の皆さん、右利き社会に負けずに頑張ろう。(せい)
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