大分建設新聞

四方山

行楽シーズンのおとも

2022年05月11日
 山が色味の異なるさまざまな緑に覆われ、木立の間を抜ける風が実に爽やかな今日この頃。こんな言葉はないのだが「初夏爛漫」とでも表現するのがふさわしい。行動制限のない3年ぶりの行楽シーズン、久しぶりに遠出してみた人も多かったかもしれない。GWは終わったが、やはりこう天気がいいとどこかに出かけたくなる。そんな行楽のお供に欠かせないもの、それは弁当だ▼中津市の「青の洞門」で有名な本耶馬渓町に評判の高い家族経営の弁当屋がある。わたし的にキング・オブ・弁当の店はここだ。店は朝7時半から営業。公式LINEアカウントと友達になっていると、8時には「今日の日替わり弁当はチキンカツのおろしポン酢がけです」などとお知らせが届く。メニューの豊富さもさることながら、ご飯も白米のほか雑穀米などもう一種類から選べたり、金曜は炊き込みご飯の日だったりと、客を飽きさせない努力がすごい。手作りのかぼちゃコロッケが人気だ。あぁ、お腹がすいてきた▼恥ずかしい話、進学で一人暮らしをするまで、ほとんど料理をしたことがなかった。食材や調味料の知識も乏しく、魚のみりん干しに関しては「みりん」という魚がいるのだと思っていたほど。バイト先が飲食店だったこともあり、今は一通りのことは出来るようになったが、山菜のアク抜きやタケノコの下茹でなどは、未だに調べながらやっている▼よもやこのコラムを関係者が読むことはないと思うが、店では若い娘さんも働いており「いつか常連さんと結婚したりするのかな」などと想像し、勝手に寂しさすら感じている▼行楽・観光の最大のお供が「安全安心」であることは昨今の報道からも疑いようがない。2番目に欠かせないお供として、次の遠出では地方の弁当店に足を運んでみるのはいかがだろうか。(万)
取材依頼はこちら
環境測定センター
arrow_drop_up
TOP