麻生 雅光さん(県立国東高校環境土木科指導教諭)
2020年10月14日
麻生雅光さんは、今年度から新設された九州初、県内唯一の農業土木と工業土木、環境保全を総合的に学べる環境土木科で教鞭をとる指導教諭である。
環境土木科は、①ダムや道路、港湾や橋梁から農地整備などの総合的な土木②ドローンを使った測量技術やICT施工、土木機械の無人操作などの最新技術③国東地域に多く所在する「ため池」などの環境保全④自然災害に対する防災・復旧・復興の支援など―を総合的、実践的に学べるユニークなコース。
今年入学した1期生16人は現在、測量などの土木技術の基礎を学習している。ICT施工などの最新土木技術を教えることについて、「学校のカリキュラムとして授業をするのは当校が初めて。最新技術を学んで、将来は土木現場での即戦力になれるように指導していきたい」と、抱負を語る。
また、農地、水路の整備など農作物の生産性向上、水循環への取り組みなど農業土木、環境分野では「国東地域は世界農業遺産に認定されたこともあり、農業はもちろん、ため池などの環境保全学習も、これからますます大切になる」と、若い時から広い視野を持つ意義を強調した。
この視野には、近年多発し、被害が甚大化している自然災害も含まれる。「人の命を守り、地域を支えるために防災・復旧・復興もしっかりと学んでいかなくてはならない」と言う。
生徒の将来の進路の一つとなる土木建設業界へは「学科が新設されたことで注目してもらい、求人などの協力もしていただき、感謝している。本校が土木業界を盛り上げていく一助としていきたい。今後は、業者さんなどと連携した最新土木技術などの実習も行っていきたい」と産学連携した学習に意欲を見せる。
環境土木科新設は、建設業界の入職者減少などによる人材不足がその背景にある。「本校を卒業して即戦力となり、建設業界などで県内、国東地域に貢献でき、将来はまだまだ不足している指導者になれる人材を育成したい」と、生徒の進路に対する希望を熱く話す。
今月31日には、大分市でユニークな環境土木科の学校説明会を開く。「多くの人、特に中学生が興味を持ってくれたらうれしいですね」と、期待は大きい。
麻生さんは、豊後大野市三重町出身。三重農業高校、佐賀大学を卒業、2000年に教師に採用。玖珠農業高校、県教育庁高校教育課などを経て、今年度から現職。座右の銘は「人と人とのつながりが大切」と「一期一会」。休みの日には国東地域の神社仏閣などを巡るドライブが趣味。国東市内で奥さんと2人暮し。44歳。
環境土木科は、①ダムや道路、港湾や橋梁から農地整備などの総合的な土木②ドローンを使った測量技術やICT施工、土木機械の無人操作などの最新技術③国東地域に多く所在する「ため池」などの環境保全④自然災害に対する防災・復旧・復興の支援など―を総合的、実践的に学べるユニークなコース。
今年入学した1期生16人は現在、測量などの土木技術の基礎を学習している。ICT施工などの最新土木技術を教えることについて、「学校のカリキュラムとして授業をするのは当校が初めて。最新技術を学んで、将来は土木現場での即戦力になれるように指導していきたい」と、抱負を語る。
また、農地、水路の整備など農作物の生産性向上、水循環への取り組みなど農業土木、環境分野では「国東地域は世界農業遺産に認定されたこともあり、農業はもちろん、ため池などの環境保全学習も、これからますます大切になる」と、若い時から広い視野を持つ意義を強調した。
この視野には、近年多発し、被害が甚大化している自然災害も含まれる。「人の命を守り、地域を支えるために防災・復旧・復興もしっかりと学んでいかなくてはならない」と言う。
生徒の将来の進路の一つとなる土木建設業界へは「学科が新設されたことで注目してもらい、求人などの協力もしていただき、感謝している。本校が土木業界を盛り上げていく一助としていきたい。今後は、業者さんなどと連携した最新土木技術などの実習も行っていきたい」と産学連携した学習に意欲を見せる。
環境土木科新設は、建設業界の入職者減少などによる人材不足がその背景にある。「本校を卒業して即戦力となり、建設業界などで県内、国東地域に貢献でき、将来はまだまだ不足している指導者になれる人材を育成したい」と、生徒の進路に対する希望を熱く話す。
今月31日には、大分市でユニークな環境土木科の学校説明会を開く。「多くの人、特に中学生が興味を持ってくれたらうれしいですね」と、期待は大きい。
麻生さんは、豊後大野市三重町出身。三重農業高校、佐賀大学を卒業、2000年に教師に採用。玖珠農業高校、県教育庁高校教育課などを経て、今年度から現職。座右の銘は「人と人とのつながりが大切」と「一期一会」。休みの日には国東地域の神社仏閣などを巡るドライブが趣味。国東市内で奥さんと2人暮し。44歳。