平山 亜美さん(ウーマンメイク㈱代表取締役社長)
2020年06月15日
農山漁村男女共同参画推進協議会(事務局・東京)農山漁村女性活躍表彰の法人部門で、県内初の最高賞(農林水産大臣賞)に輝いた国東市のウーマンメイク㈱の平山亜美代表取締役社長。
注目の農業ビジョンについて話を聞いた。
水耕栽培でリーフレタスを生産、販売する農業法人の同社では、現在稼働中の施設の自動化や省力化が進んでいる。
自動化されたハウス内の温度管理や空調制御などは、スマートフォンによる遠隔監視や操作もできる。
水耕栽培だからこそできる女性でも負担の少ない収穫方法の工夫もある。
それは、平山社長が芯に持っている「女性だけで運営できる就農」というビジョンに基づいたもの。
農業を始めるきっかけとなったのが「子育てをしながら働きたいという気持ちと、世の中の母親の一人として安全でおいしい食物を家族の口に入れたい」という願い。
その働く意欲と健康志向の延長線上に「当社の起業精神はある」と、平山社長は明快に語る。
さらに、今年度末を目標に増設を進める施設では、「搬送用の無人車を走らせ、重い肥料を楽に供給するタンクを設置したり、現在より進んだ自動化や省力化を意識したファームデザインを盛り込んでいる」と、はやる気持ちを抑えながら図面を広げた。稼働する日が楽しみになる。
補助金を活用していることはベースにあるが、それだけで一朝一夕にここまできたわけではなく、「異業種交流会での出会いが、背中を押すきっかけになった」と振り返る。
就農にあたり①トータルでの生産体制②販路およびその物流③現場主義―という3つの大切な要素の確立を実現することを考えた時、就農を決めた地域の農業法人として、先人となる上原農園㈱(国東市、上原隆生社長)の存在が大きかったと言う。
特に「今までの農業に製造業のノウハウを取り入れており、その現場を見ることができたことは、発想の転換を促し、女性だけで事業を運営することに極めて有効だった」と話す。
見学することを勧められた宮崎県の『ひむか野菜光房』で、水耕栽培システムを目の当たりにしたことも「未知の世界へ踏み出す知恵と勇気をいただいた」と感謝の気持ちを表す。
「結果として、農業分野で働き方改革を実行することができて、大きな賞をいただいたことはとてもありがたい。これからも、女性ならではの目線と気づきを現場に生かしていきたい。そして、地域の方々から支援をいだいた分は地域と共生しながらフィードバックできるよう頑張りたい」と話を結ぶ。
世の中は、コロナ禍で生き方や働き方が大きく変わろうとしているが、「これを機に安全安心な食べ物を作る農業の現場で働く人が増えて欲しい。社会構造の変化が農業にとって追い風になることも期待している」と、ピンチはチャンスと将来への期待ものぞかせた。
最後に、「今、こうやって前を向いて進むことができるのも、別所商事の吉田嘉子社長から、同じ女性としての気持ちを込めた支援があったから」と感謝を忘れず付け加えた。
注目の農業ビジョンについて話を聞いた。
水耕栽培でリーフレタスを生産、販売する農業法人の同社では、現在稼働中の施設の自動化や省力化が進んでいる。
自動化されたハウス内の温度管理や空調制御などは、スマートフォンによる遠隔監視や操作もできる。
水耕栽培だからこそできる女性でも負担の少ない収穫方法の工夫もある。
それは、平山社長が芯に持っている「女性だけで運営できる就農」というビジョンに基づいたもの。
農業を始めるきっかけとなったのが「子育てをしながら働きたいという気持ちと、世の中の母親の一人として安全でおいしい食物を家族の口に入れたい」という願い。
その働く意欲と健康志向の延長線上に「当社の起業精神はある」と、平山社長は明快に語る。
さらに、今年度末を目標に増設を進める施設では、「搬送用の無人車を走らせ、重い肥料を楽に供給するタンクを設置したり、現在より進んだ自動化や省力化を意識したファームデザインを盛り込んでいる」と、はやる気持ちを抑えながら図面を広げた。稼働する日が楽しみになる。
補助金を活用していることはベースにあるが、それだけで一朝一夕にここまできたわけではなく、「異業種交流会での出会いが、背中を押すきっかけになった」と振り返る。
就農にあたり①トータルでの生産体制②販路およびその物流③現場主義―という3つの大切な要素の確立を実現することを考えた時、就農を決めた地域の農業法人として、先人となる上原農園㈱(国東市、上原隆生社長)の存在が大きかったと言う。
特に「今までの農業に製造業のノウハウを取り入れており、その現場を見ることができたことは、発想の転換を促し、女性だけで事業を運営することに極めて有効だった」と話す。
見学することを勧められた宮崎県の『ひむか野菜光房』で、水耕栽培システムを目の当たりにしたことも「未知の世界へ踏み出す知恵と勇気をいただいた」と感謝の気持ちを表す。
「結果として、農業分野で働き方改革を実行することができて、大きな賞をいただいたことはとてもありがたい。これからも、女性ならではの目線と気づきを現場に生かしていきたい。そして、地域の方々から支援をいだいた分は地域と共生しながらフィードバックできるよう頑張りたい」と話を結ぶ。
世の中は、コロナ禍で生き方や働き方が大きく変わろうとしているが、「これを機に安全安心な食べ物を作る農業の現場で働く人が増えて欲しい。社会構造の変化が農業にとって追い風になることも期待している」と、ピンチはチャンスと将来への期待ものぞかせた。
最後に、「今、こうやって前を向いて進むことができるのも、別所商事の吉田嘉子社長から、同じ女性としての気持ちを込めた支援があったから」と感謝を忘れず付け加えた。