大分建設新聞

インタビュー

外池 正博さん(佐伯土木事務所長)

2020年05月29日
 佐伯土木事務所とは縁が深く、今回の所長での着任を含めて4回目の勤務。
「官舎からの通勤途上、地元の人々が見知らぬ私にあいさつしてくれる。改めて、佐伯は人情に厚い住み良い街だと感じている」と、すっかり馴染んだ佐伯の印象。
 初任の頃、宇目・塩見川でほ場整備と連動した河川改修に取り組んだ。
当時の国土庁から「事業調整費を付けたので、農水省と建設省と連携を取り、年度末までに事業完了をお願いする。繰り越しは認めません」と伝えられたのが8月。
それから工事発注を済ませ、「関係する多くの方々と調整を図りながら、何とか年度内の事業完了にこぎつけたのが一番の思い出かなぁ」と笑って話す。
 また、港湾業務に精励する中、国・県で進めた別府市の国道10号沿いの別府港港湾・海岸事業に関わってきた。別府を訪れるたび、当時のことを思い起こし、土木技術者として感慨にふけることがあるそうだ。
 管内の課題として、道路では、施工中も含め6路線8本のトンネル掘削。
1・5車線改良に取り組んでいる赤木吹原佐伯線、三重弥生線、四浦港津井浦線等々の改良。
また、老朽化しているトンネル照明のLED化工事。河川では、17年の台風18号で大きな被害を被った井崎川、久留須川、提内川の河川整備。
砂防に関しては、上浦で施工中の丸ばえの堰堤工事―などを最重点課題として遅滞なく進めていく方針。
 所員には「自分の心と体の健康が第一。ストレスをためずチームワークを大事にして、現場主義で業務にあたって欲しい」と注文する。
 建設業界には、「ひとたび災害が起きると自衛隊や消防の動きがクローズアップされがちだが、本当は、業者の皆さんが縁の下の力持ちとして、しっかりと支えてくれていることに感謝している。今年は新型コロナ感染防止で、未だ佐伯支部の皆さん方となかなか意見交換ができていない。自粛も落ち着けば、近いうちに膝を交えての機会が持てればと思っている」とエールを送る。
 若い頃、佐伯に「第九を歌う会」が発足したので入会して、コーラスの楽しみを覚えた。
以来、本庁でOBやOGを交えて結成するコーラスを楽しむ会に加わり、
年に一度、大分市内の教会で開かれる、「祈りのコンサート」で歌っている。と趣味の一端を披露してくれた。
奥さんを大分市に残し、人生3回目の単身赴任を楽しむ所長。大分市生まれの57歳。



略歴 ~1985年県庁入り。
初任の佐伯土木事務所を振り出しに10年ほど、主に河川関係で経験を積んだ後、本庁に戻り、
2年間の国土交通省港湾局への出向を挟み、港湾業務に精励する。
2012年から2年間、河港砂防課長で2回目の佐伯勤務。
1年間の大分土木事務所勤務を経て、15年次長兼企画調査課長で3回目の佐伯勤務の後
、18年竹田土木事務所長、19年港湾課長、20年4月から現職。
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