大分建設新聞

インタビュー

亀山 英弘さん(臼杵土木事務所長)

2020年05月25日
 野津町(2005年臼杵市と合併)で生まれ育った所長。
 「子どもの頃、家が食料品などを扱う店をしていたので、日常の買い物は自宅で事足りていた。家で売っていない服などの買い物といえば、町の中心部を貫く国道10号で、大分市に出かけていたので、臼杵高校に入学するまで臼杵市の中心部の思い出は少ない。それでも、官舎からの通勤途上、母校の前で感慨にふける自分がある」など臼杵に対する思いを気さくに語る。
 管内の課題として、津久見川災害関連事業(激特)の推進を真っ先に上げる。
「住居移転など事業推進に協力して頂いた地権者をはじめ、地元の方々に向け、単なる災害復旧に終わらず、生まれ変わった新しい魅力ある津久見づくりをしていく」とし、さらに「同じく津久見で進めている国道217号平岩松崎BPの1期工事の年度内完成、続く2期工事の進展など道路・河川・砂防・港湾のインフラ整備事業を推進する。また、県民優先の原則に立ち、地域の総合防災センターとしての役割を認識し、平時から関係機関などとの緊密な連携に努め、強靱な県土づくりを目指す」と抱負を話す。
 土木技術者としてのこれまでについて「全ての事業に大なり小なりの思い出が残っているが、東九州自動車関連事業では、多くの人との関わりの中で助けをいただきながら課題解決に当たったのは、特に印象に残っている」と振り返る。
 職員に対し、業務量の増加や新型コロナ感染予防など、健康管理に気を配る。
「一人で悩やまず、相談しやすい職場環境つくりに努め、チームワークで問題解決に当たりたい。そのため、計画的な年休取得ができるスケジュール管理をお願いしている」。
 建設業界について「華やかさはないが危険が伴う建設業は、地元と深く密着し、なくてはならない産業。残念なことに活動が地味なことから、若年層や女性にとって魅力が薄い。自分としては、業界に携わる方々の使命感や実直な姿勢に敬意を払っている。これからも、地道に誠実かつ安全に仕事を進めてほしい。自分も同じような姿勢で日々の業務に当たりたい」と業界にエール。
 スポーツや楽器、バイク、自転車など多くのものをかじってみたが、趣味や特技と言えるものはない。
平成元年に始めたゴルフも32年目に入るが、100を切る程度。
「樹木の剪定や草取りなど庭の手入れをしている時が一番楽しい」と話す。奥さんを大分市に残しての単身赴任で日々頑張る。


略歴 ~1989年県庁入り。企業局北川ダム管理事務所、
佐伯土木道路課長、企業局工務課発電所リニューアル推進監、
土木建築部建設政策課企画調整監などを経て、今年4月から現職。54歳。
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