小谷 公人さん(産業科学技術センター長)
2020年05月22日
新任の言葉は「ホームグラウンドに戻ってきた。仲間と全体を考える」と極めて謙虚に、かつ安堵感に満ちていた。
大分県産業科学技術センターは、1994年に大分市高江に建設され27年目に入るが、前身は県の工業試験場で、さらにそのルーツは、明治時代の1910年に開設された醸造試験場までさかのぼる。
昨年から第4期中期業務計画として、大分県の活力創造に向けた「次世代産業の育成」と「県内産業の基盤強化」に取り組み始めて2年目に入っている。柱は技術支援と研究開発。
「県が推し進めている施策と連動して、グローバル市場に挑戦する技術開発のために、電磁力、ドローン・ロボット、電子・情報(AI/IoT)、医療・福祉・介護、農林水産・食品、新素材、エネルギーの7分野に重点を置いている」と強調し、「先端技術イノベーションラボも活用して研究開発型企業やニッチトップ企業を増やしたい」と、センターの果たすべき全体的な取り組みを目標とした。
また、将来を見据えて力を入れ、試験所認定も受けている電磁力については、「国内最高レベルの電磁特性測定拠点を目指しており、昨年12月にはISO/IEC17025の国際認定を受けた。今後はモーターや電磁鋼板などの世界に通用する精密測定ができる」と頼もしく語る。
さらに、近未来の技術者として、今の科学技術重視のSTEAM教育を受けている子どもたちは大切だと言う。
「ここ産業科学技術センターには、そのすべてがある。STEAM技術支援ができることを将来の強みとしていきたい」と付け加えた。
建設業界に対しては、ドローン協議会の事務局も務めているし、試験飛行するフィールドも有るので、「ドローンによる測量はもちろん、非破壊検査などいろいろな場面で、ご利用いただける」とアピールし、西日本で一番のドローン開発拠点も目指すという。
「実は鉄工、溶接、電気設備などの業界にとっても身近な存在、遠慮せずにお尋ねいただきたい」と門戸を広げる。
好きな言葉は「答えも課題も現場にある」。
五感に触れることが大事で、目に見えない背景などが見えてくることにつながり、そこをひも解くと、もっと違った答えに行き着くことは多々ある。
現場には「人との出会いに大切な空気感があり、それが共感、共創を生み、次の仕事につながる」と実体験を振り返りながら新しい立場を踏みしめるように結んだ。
もともと工芸デザイン、竹や木が専門で、学生時代は職人を目指した。
別府の竹細工の漆塗りや表面処理を研究する仕事で県に入った。仏の島四国から神の島九州に来て、卑弥呼のルーツに魅かれていると語った。
略歴~1987年4月県庁入り、産業科学技術センター製品開発支援担当主幹研究員、
工業振興課参事兼課長補佐などを経て今年4月から現職、香川県出身、57歳。
大分県産業科学技術センターは、1994年に大分市高江に建設され27年目に入るが、前身は県の工業試験場で、さらにそのルーツは、明治時代の1910年に開設された醸造試験場までさかのぼる。
昨年から第4期中期業務計画として、大分県の活力創造に向けた「次世代産業の育成」と「県内産業の基盤強化」に取り組み始めて2年目に入っている。柱は技術支援と研究開発。
「県が推し進めている施策と連動して、グローバル市場に挑戦する技術開発のために、電磁力、ドローン・ロボット、電子・情報(AI/IoT)、医療・福祉・介護、農林水産・食品、新素材、エネルギーの7分野に重点を置いている」と強調し、「先端技術イノベーションラボも活用して研究開発型企業やニッチトップ企業を増やしたい」と、センターの果たすべき全体的な取り組みを目標とした。
また、将来を見据えて力を入れ、試験所認定も受けている電磁力については、「国内最高レベルの電磁特性測定拠点を目指しており、昨年12月にはISO/IEC17025の国際認定を受けた。今後はモーターや電磁鋼板などの世界に通用する精密測定ができる」と頼もしく語る。
さらに、近未来の技術者として、今の科学技術重視のSTEAM教育を受けている子どもたちは大切だと言う。
「ここ産業科学技術センターには、そのすべてがある。STEAM技術支援ができることを将来の強みとしていきたい」と付け加えた。
建設業界に対しては、ドローン協議会の事務局も務めているし、試験飛行するフィールドも有るので、「ドローンによる測量はもちろん、非破壊検査などいろいろな場面で、ご利用いただける」とアピールし、西日本で一番のドローン開発拠点も目指すという。
「実は鉄工、溶接、電気設備などの業界にとっても身近な存在、遠慮せずにお尋ねいただきたい」と門戸を広げる。
好きな言葉は「答えも課題も現場にある」。
五感に触れることが大事で、目に見えない背景などが見えてくることにつながり、そこをひも解くと、もっと違った答えに行き着くことは多々ある。
現場には「人との出会いに大切な空気感があり、それが共感、共創を生み、次の仕事につながる」と実体験を振り返りながら新しい立場を踏みしめるように結んだ。
もともと工芸デザイン、竹や木が専門で、学生時代は職人を目指した。
別府の竹細工の漆塗りや表面処理を研究する仕事で県に入った。仏の島四国から神の島九州に来て、卑弥呼のルーツに魅かれていると語った。
略歴~1987年4月県庁入り、産業科学技術センター製品開発支援担当主幹研究員、
工業振興課参事兼課長補佐などを経て今年4月から現職、香川県出身、57歳。