大分建設新聞

インタビュー

髙橋 隆宏さん(㈱兼田コンサルタント)

2018年12月26日
 楊志館高校のマルチエンジニア科で機械加工などを勉強。
3年時の学校説明会で、今は学科が無くなったが、智泉ライセンスカレッジの測量学科の紹介があり「土木構造物に関わってみるのもいいかも」と思い進学を決めた。
 1年次に測量の基礎を学び、これを応用して地図作成の作業行程を実習によって修得し、将来の測量士資格取得の要件が整った。
2年次には土木施工に必要なことを幅広く学ぶことで、さらに測量基礎の充実につながった。
 「卒業時の会社説明会は、緊張であまり覚えてないが、当時の社長である兼田哲治現会長に声をかけられ、入社を決めた覚えがある」という。
 社会に出ての測量は、学校で学んだ平地の測量などはあまりなく、山や海・川と、ありとあらゆる場所での測量がある。
そのハードさに慣れるまで1年ほど悩んだそうだ。
しかし、持ち前のバイタリティーで、基準点測量、水準測量、地形測量といった基本測量から、路線測量、河川測量、用地測量などの応用測量までひと通りの測量を切り回すようになった。
 入社して2年目の玉来ダムの地形測量では、なるべく多くの成果を残そうと、朝早くから日が沈む前まで、目いっぱい測量する生活を約6ヵ月間ほど続けた。
山深い中、測量道具を担いで山を駆け巡るなど、大変苦労した分、思い出として残っている。
 毎朝、臼杵市野津町の自宅から片道40分をかけて通勤。
出社後は、手早く現場に行く準備を整え出発する。測量を終えて事務所に戻り、取得したデータを図化する内業を終える。
 「一日でも早く、現場を任せてもらい、管理技術者になれるようになりたい。ドローンを使った測量も覚えたい」と確かな目標を定めている。
 兼田裕士社長は「測量がメインの弊社に新卒入社で、7年も頑張ってくれていることに感謝。測量に関しての経験や知識も多くの現場を経験して、どのような作業でも安心して任せられるエキスパートに育ってもらいたい」などと大きな期待を寄せている。



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