大分建設新聞

インタビュー

首藤 優介さん(柴田建設㈱)

2017年08月24日
 中学生の頃、学校で学んだことをすぐに生かせる仕事がしたいと思い、高校の就職率を調べ、大分工業土木科に進んだ。柴田建設㈱に就職して3年目の21歳。
 入社直後の5月に舗装の現場に配属され、1年目は現場所長の下で管理面や仕事の流れを覚えることから始まった。
舗装工事は、舗装を含めた道路保全工事で、施工管理の仕事は現場で覚えることが多く、1年目は何が何だか分からないまま終わり、3年目にやっと仕事の流れが理解できるようになった。
 夏場の舗装工事は高気温と施工路面からの熱で辛いといわれるが、高校の3年間、野球部に所属して炎天下での部活動に耐えてきたので、自分は夏の暑さには強いほう。
それよりも、冬場に施工する夜間工事などで、合材アスファルトを扱うときに緊張する。
160度にもなる合材アスファルトをダンプから取り出すときに、経過時間を確認しながら温度計でアスファルトの温度を記録するが、安全靴(舗装靴)を履いていても足の裏が焼けそうなぐらい熱くなるからだ。
 現場所長は、仕事だけでなく作業員とのコミュニケーション能力も問われる。
普段は現場の雰囲気を和ませている先輩が、仕事となると作業員に的確な指示を出す。
「オン」「オフ」の区別がはっきりしていて、自分も早くそうなりたいと目標にしている自分も、毎朝、元気なあいさつを心がけている。
 舗装工事が終わって、地域の人から「〝きれいになったね〟と声をかけられるとうれしいし、一つでも多くの仕事に関わりたい」と笑顔。
 建設業を志す後輩たちに「末長く残っていく構造物が完成すると、何ともいえない達成感を感じる。その感覚は、完成まで頑張った者だけしか味わえない。仕事がきついときがあっても、途中で投げ出すのはダサイ。一緒に頑張ろう」と言った。頼れる先輩の感じだ。



現場で測量機器を使う首藤さん
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