大分建設新聞

インタビュー

和泉田 兼太さん(㈱イマハシ)

2017年07月28日
 大分国際情報高校情報電子科を卒業して、同社に入社し、今年で7年目の25歳、工事部に所属している。笑顔がまぶしいさわやかな青年だ。
 高校在学中は、電子工作技術を学んでいたが、世間では世界的な大不況の原因となったリーマンショック後だったこともあり、就職氷河期と言われた時代だった。
そんな時、建設業に勤めていた父親の勧めで、鉄筋工事会社の同社に進んだ。
「まったく知識のない鉄筋業に飛び込んで、一からのスタート。初めは戸惑いもあったけど、父親や兄の後ろ姿を見てきたこともあり、自分も〝やってみたい〟との思いが強かった」と言う。
 現在は、高層マンション新築工事の鉄筋の組み立て作業に携わっている。
入社時と今の心持ちの変化を聞いてみると「最近では、自分でできる仕事も増え、それと同時に責任感も大きくなっていることを実感している。ただ、言われたことだけをするのではなく、効率を上げるために知恵を働かせ、どう動くかが大事」と、話す。
 「この仕事は、屋外での作業が多くて、鉄筋自体に重量があるので体力も必要。厳しい面もあるが、組み上がった時の達成感は格別。この業界は、自分がやればやるだけ技術も向上するし、身に付いて返ってくる。仕事がうまい職人は、きれいな仕事をすると先輩からも教わり、丁寧な仕事を心がけている。夢は自分の現場を持ち、ナンバーワンの職人になること」と、とびきりの笑顔で夢を語ってくれた。
 現場では「他社の職人さんたちとのコミュニケーションを大事にして、安全第一を心がけ、仕事に徹している。辛い時もあるが、それ以上に楽しくやりがいがあり、頼りとすべき目標となる先輩もできた。地元に密着したこの仕事に一生携わっていたい」と頼もしい。


重量のある鉄筋を運ぶ和泉田さん
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