大分建設新聞

インタビュー

湯地 三子弘さん(佐伯土木事務所長)

2016年06月09日
 「佐伯には昭和63年から3年間勤務した。この時が、初めての現場勤務。国道217号や佐伯蒲江線など、そのころ担当した事業には、思い入れがある。近くを通るたび、何度も車を停めて変化を確かめる。今回、25年ぶりの着任で感じたのは、当時とはずいぶん変わったなぁとの思い。人情味ある人柄や海・山の多様な自然、豊富でおいしい食べ物。単身生活が苦にならないほど楽しみでいっぱい」と語る。
 あちこちでの現場の仕事は、いまも鮮明に思い出す。
「中でも国道197号大分東・南バイパス(BP)、国道442号野津原BP、国道500号天間BPや、なんといっても大分駅周辺総合整備事業の連続立体交差事業、庄の原佐野線ではいくつかの節目節目に関わることができたのが、一番の思い出」と話す。
 事務所の当面の課題は、「自然災害や施設老朽化への備えを迅速に進めること。特にトンネル、橋梁は施設数が多いので、予算確保とスケジュール管理が大事になる。地元業者やコンサルタントの技術力、機動力に期待している。東九州自動車道や佐伯港の社会基盤を活用し、組織の枠を越えて地域振興に取り組みたい。また、事業化している箇所を早急に完成させる努力を惜しまずにやっていく。公共事業は手続きや多額の予算が必要で時間がかかる。スピード感を持って進めることが大事」などと抱負。
 「公共投資の減少や少子高齢化などの影響で建設業界全体の活力が低下し、担い手確保や育成が課題だと認識している。一方で、地方創生や安全・安心の地域づくりを進めるには地元に根ざした業者が必要不可欠。土木事務所としても知恵を出しながら担い手確保に取り組みたい。佐伯は駆け出しの頃に地元の業界の皆様方に何かと教えていただき、鍛えてもらった場所。ご恩に報いるためにも課題解決に精一杯取り組む。気軽に事務所に立ち寄って情報提供を」と呼びかけた。
 休日は、奥さんとドライブやまち歩き、食べ歩き、スポーツ観戦や温泉などを楽しんで、リフレッシュする。
3人の子どもは就職して県外に。竹田市久住町生まれの55歳。


略歴
昭和58年に九州大学工学部を卒業して県職員に。道路課、佐伯土木、大分土木、道路整備促進室、建設政策課、東京事務所、宇佐土木所長、前任の都市計画課長などを経て今年4月、現職。竹田市久住町出身。

 
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