中原 寛人さん(筑後川河川事務所日田出張所長)
2015年07月14日
「川開き観光祭を見物した。響きわたる花火の音を体感し、周囲を山に囲まれた盆地を実感した。豆田町に代表される歴史的な町並みや温泉などの自然環境にも恵まれ、観光ポテンシャルが高い。河川の水質にまで市民の目が行き、地域の人たちの河川に対する意識の高さを感じる」と、初めての任地、日田の感想。
日田出張所が抱える当面の大きな仕事は、花月川激甚災害特別緊急事業(激特事業)。「これまでは、川の容量を大きくする河道掘削や堤防整備が中心だったが、27年度からは、橋梁や河川横断工作物などの構造物の工事が主体になる。安全施工を心がけ、地域に感謝される、安全・安心インフラの整備を進める」と張り切る。
「河川整備で水害を低減させることにより、地域活性化に寄与できないかと思う。日田は立地条件が良いので、治水安全度の向上や中津日田道路など、インフラ整備を連携させ、中津港から全国各地、さらには世界へと地域発展が期待できる」とも言う。
16年から国交省防災課に勤務していたとき、災害復旧事業関係の仕事で全国を飛び回った。その16年は、台風が過去最多の10個上陸したことや新潟県中越地震があり、17年は福岡県西方沖地震が発生、全国各地で大規模災害が続発。今後の仕事にも生かせる、貴重な体験をした。
川内河川事務所では、川内川激特事業で、忘れられない経験をした。延長62㌔、事業箇所数は37ヵ所。当時全国2番目の規模だった。「上下流の中間にダムがあり、上下流域の特性に配慮した工事に苦慮したが、河道掘削をして二つの山肌を切り崩し、分水流を整備する際に岩肌を活かした仕上げ工事がグッドデザイン賞を受賞したときは、感動した」と振り返る。地元では今、インフラツアーで盛り上がっているそうだ。
「地域の安全と安心を守る建設業の役割は大きい。九州北部豪雨では、昼夜を問わず地域の建設業者が復旧を担った。建設業が地域のリーディングカンパニーとして、若い人が建設業に魅力を感じて就職し、活躍できる職場づくりに期待する。そのためにも、受・発注者間の意思疎通を密にしながら、事業を進めていくことが重要で、様々な機会を通じて連携していく」。
熊本県八代市の自宅に奥さんと小2の娘さんを残して、単身赴任。

略歴
平成7年に九州地整職員に。本省河川課、川内河川事務所計画係長、前任の同企画第一係長を経て、今年4月、現職。 鹿児島県出身。40歳。
日田出張所が抱える当面の大きな仕事は、花月川激甚災害特別緊急事業(激特事業)。「これまでは、川の容量を大きくする河道掘削や堤防整備が中心だったが、27年度からは、橋梁や河川横断工作物などの構造物の工事が主体になる。安全施工を心がけ、地域に感謝される、安全・安心インフラの整備を進める」と張り切る。
「河川整備で水害を低減させることにより、地域活性化に寄与できないかと思う。日田は立地条件が良いので、治水安全度の向上や中津日田道路など、インフラ整備を連携させ、中津港から全国各地、さらには世界へと地域発展が期待できる」とも言う。
16年から国交省防災課に勤務していたとき、災害復旧事業関係の仕事で全国を飛び回った。その16年は、台風が過去最多の10個上陸したことや新潟県中越地震があり、17年は福岡県西方沖地震が発生、全国各地で大規模災害が続発。今後の仕事にも生かせる、貴重な体験をした。
川内河川事務所では、川内川激特事業で、忘れられない経験をした。延長62㌔、事業箇所数は37ヵ所。当時全国2番目の規模だった。「上下流の中間にダムがあり、上下流域の特性に配慮した工事に苦慮したが、河道掘削をして二つの山肌を切り崩し、分水流を整備する際に岩肌を活かした仕上げ工事がグッドデザイン賞を受賞したときは、感動した」と振り返る。地元では今、インフラツアーで盛り上がっているそうだ。
「地域の安全と安心を守る建設業の役割は大きい。九州北部豪雨では、昼夜を問わず地域の建設業者が復旧を担った。建設業が地域のリーディングカンパニーとして、若い人が建設業に魅力を感じて就職し、活躍できる職場づくりに期待する。そのためにも、受・発注者間の意思疎通を密にしながら、事業を進めていくことが重要で、様々な機会を通じて連携していく」。
熊本県八代市の自宅に奥さんと小2の娘さんを残して、単身赴任。
略歴
平成7年に九州地整職員に。本省河川課、川内河川事務所計画係長、前任の同企画第一係長を経て、今年4月、現職。 鹿児島県出身。40歳。