大分建設新聞

インタビュー

三浦 宏樹さん(県芸術文化スポーツ振興財団参与)

2015年01月16日
 日本政策投資銀行大分事務所の前所長から昨年春、県芸術文化スポーツ振興財団に出向した。前職では、大分経済同友会とともに、中心市街地活性化のために「アートによるまちづくり」を提言してきた。今回の出向はまさに「適職」ではないだろうか。
 この春の県立美術館OPAM(オーパム)のオープンによって、iichico総合文化センターと一体となった、県の「芸術文化ゾーン」が誕生する。三浦さんの仕事は、このゾーンを中心に、大分市内だけでなく広く県内の芸術文化活動と連携して、地域活性化を図り、地域の課題を解決する、という難題だ。三浦さんは「OPAMのオープニングイベントは、大分と世界の名作品を集めた〝大分が世界に出会う、世界が大分に驚く傑作名品200選〟というもので、スケールが大きい。また、7月から9月にかけてのJRデスティネーションキャンぺーン(DC)にはアートがテーマに含まれている。その期間中の8月に、東京の上野の森美術館でも大人気の〝進撃の巨人展〟(コミック展・作者の諫山創氏は日田市大山町出身)がOPAMで開催されるので、九州各地からファンが集まるだろう。さらにDC期間中には、おおいたトイレンナーレ、国東半島芸術祭、別府混浴温泉世界といったアートイベントが盛りだくさんで、県内各地でもアートプロジェクトが進んでいる。DCで訪れた観光客に、大分のアートのレベルの高さをアピールできるのではないか」と期待を寄せる。
 現在、県は「おんせん県」をアピールしている。もちろんDCの第一のテーマも温泉だ。しかし、温泉も芸術文化も大地から、そして人から湧き出るもの。だからアートによる大分の発展の可能性は大いにあり、三浦さんの手腕に期待したい。


「大分の芸術レベルの高さをアピールしたい」と三浦さん
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