大分建設新聞

インタビュー

奥田 一博さん(ヤマウ大分北営業所長)

2015年01月14日
 九州全域で、コンクリート二次製品の製造販売を手がける㈱ヤマウ。大分営業部大分北営業所(宇佐市)は、別府から国東半島、日田、中津、宇佐地域までの広い範囲を、地域密着型営業でカバーする。
 26年度の売上げ見込みは、好調だった25年度からの余韻もあり、何とか乗り切れそうと笑顔。しかし、東九州自動車道などの大型プロジェクトが終わる27年度からは、従来製品の売上げにプラスし、コンサルタントなどへの営業強化、国土強靭化政策に伴う海岸整備用のブロックや津波避難タワーなど、新しい分野にもアプローチしていくという。
 同社の強みは、最前線の営業、製品工場、本社が情報を共有し、製品の品質向上、新製品開発に力を注ぐ、チームワークの良さ。営業が集めた新製品になりうる情報などは、すぐに本社に上げられ、短期間のうちに製品化される。九州北部豪雨発生当時、同社で取り扱いがなかった河川ブロックなども、営業サイドの声で、すぐに製品化され、売り上げ増に大きく貢献した。また、太陽光発電ブームのときに開発されたパネル用基礎ブロック「ソーラーレッグ」は、奥田所長が営業まわりの際に、太陽光発電所を見て思いつき、本社に掛け合って製品化されたそうだ。
 「他業種でもいえるが、ブームに敏感に反応することが大切。常にアンテナを張り巡らせて、新しいことに食いつく姿勢こそ、今の時代には必要だ。しかし、情報には鮮度があるので、ブームが去る前に新製品などを投入するスピードも,併せ持たなければいけない」と言い、事務所内で社員たちと、新しい製品につながる情報交換などをまめにする。社員全員が、高い意識を持って、製品開発やサービスに取り組むのが同社の特徴といえる。
 同営業所のチームワークも抜群で、みんな仕事が楽しそう。これからも奥田所長を中心とした新鮮な情報の提供が、同社の新製品開発などに大きく貢献していくはずだ。


社内での情報交換を密に取り組む奥田さん
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