高田 龍也さん(タカダ建設社長)
2014年12月25日
20年に水稲栽培の「㈱農業のタカダ」を設立し、農業に参入。先日、第16回米・食味分析鑑定コンクール国際大会の、都道府県代表お米選手権の部門で、最高賞の金賞を受賞した。社長の高田龍也さんは「地元のお年寄りに教えてもらいながらやっているだけで、特別なことは何もしていない」と話すが、地元湯布院を愛する心でおいしいコメ作りに励んでいる。
高田さんが取り組んでいるのは、湯布院の昔ながらのコメ作りだ。最近は、人手が集まるゴールデンウィークごろに田植えをすることが多いが、昔は湯布院では6月ごろに田植えをしていたという。地元のお年寄りからそれを聞き、実際にやってみたところ味が良くなった。しかも、収穫の時期は変わらないので、農作業の期間が1ヵ月短縮でき、本業の建設業にも影響が少ない。自家製のもみ殻くん炭を使った土づくりも、昔ながらの方法。それらに加え、苗踏みなど新しいやり方も積極的に取り入れている。
もともと研究熱心な高田さん。昔ながらのやり方を実践する一方、様々なデータを取り研究している。由布院盆地は寒暖差が激しい所だが、気温の分布をみると、コメどころで有名な新潟県魚沼市と似ていることが分かった。昔の人の知恵を次世代に引き継ぐためにも、客観的なデータを取ることに努めている。
高田さんが思い描くのは、フランスのワイン産業のような姿。生産者の名前がブランドになり、消費者に選んでもらえるコメづくりを目指す。「農家の方に大いにもうけてもらいたい。少ない収量でも単価を上げてもうけることができることを知ってもらいたい」と、他の農家から請われれば栽培方法を広めている。実際に農業のタカダのコメは、東京のデパートなどで高価格で売られており、「味が良ければ高くても売れる」ということを示している。
「昔は見向きもされなかった湯布院産米を全国、世界に広げたい」と高田さん。「湯布院産米が観光地・湯布院の新たな魅力となり、お客さんが増えてくれればうれしい。また、湯布院の田園風景を守ることにもなり、良い水を引くためには里山の保全も必要で、それは防災対策、建設業の仕事掘り起しにもつながる」と好循環を思い描く。「今回はたまたま私のところが賞をいただいただけで、湯布院にはもっとおいしいコメがあるはず。これまで支えていただいた地元の方やお客さんの期待を裏切らないよう頑張りたい」と力を込めた。
コメのコンクールで金賞を受賞した高田さん
高田さんが取り組んでいるのは、湯布院の昔ながらのコメ作りだ。最近は、人手が集まるゴールデンウィークごろに田植えをすることが多いが、昔は湯布院では6月ごろに田植えをしていたという。地元のお年寄りからそれを聞き、実際にやってみたところ味が良くなった。しかも、収穫の時期は変わらないので、農作業の期間が1ヵ月短縮でき、本業の建設業にも影響が少ない。自家製のもみ殻くん炭を使った土づくりも、昔ながらの方法。それらに加え、苗踏みなど新しいやり方も積極的に取り入れている。
もともと研究熱心な高田さん。昔ながらのやり方を実践する一方、様々なデータを取り研究している。由布院盆地は寒暖差が激しい所だが、気温の分布をみると、コメどころで有名な新潟県魚沼市と似ていることが分かった。昔の人の知恵を次世代に引き継ぐためにも、客観的なデータを取ることに努めている。
高田さんが思い描くのは、フランスのワイン産業のような姿。生産者の名前がブランドになり、消費者に選んでもらえるコメづくりを目指す。「農家の方に大いにもうけてもらいたい。少ない収量でも単価を上げてもうけることができることを知ってもらいたい」と、他の農家から請われれば栽培方法を広めている。実際に農業のタカダのコメは、東京のデパートなどで高価格で売られており、「味が良ければ高くても売れる」ということを示している。
「昔は見向きもされなかった湯布院産米を全国、世界に広げたい」と高田さん。「湯布院産米が観光地・湯布院の新たな魅力となり、お客さんが増えてくれればうれしい。また、湯布院の田園風景を守ることにもなり、良い水を引くためには里山の保全も必要で、それは防災対策、建設業の仕事掘り起しにもつながる」と好循環を思い描く。「今回はたまたま私のところが賞をいただいただけで、湯布院にはもっとおいしいコメがあるはず。これまで支えていただいた地元の方やお客さんの期待を裏切らないよう頑張りたい」と力を込めた。
コメのコンクールで金賞を受賞した高田さん