大分建設新聞

インタビュー

菅 伊佐男さん(佐伯河川国道事務所長)

2014年06月11日
 「佐伯河川国道事務所の勤務は2回目。最初は調査2課長として赴任した。今は大分河川国道事務所が整備を進める中九州横断道路の調査・設計を担当した。そのため、大野・竹田方面はよく出かけていたので、どちらかと言えば佐伯よりも大野・竹田の方が思い出が多い。とはいえ、佐伯では、地元の方々と親しく交流させていただき、おいしい酒や食を堪能した。本局以外で同じ赴任地は佐伯だけ」だそうだ。  初任地は海の中道海浜公園事務所。ここで公園園路の設計を手がけ、平成4年から2年間は本州四国連絡橋公団に出向し、しまなみ海道多々羅大橋の工事に携わるなど道路畑を歩んできた。完成当時、世界一の中央径間長(890㍍)を持つ斜張橋といわれた多々羅大橋下部工の工事に携われたことが一番の思い出という。  道路事業では「東九州道佐伯IC~蒲江IC間を開通させること。また、橋梁やトンネルの防災対策をしっかりとやりたい」と話す。  河川事業では「無堤防区間である番匠川上流の本匠波寄地区で改修事業に今年度から着手する。この地区では洪水による被害の防止・軽減を図るため築堤と河道掘削等を実施する」など重点事業について語る。  建設業者に対しては、「メンテナンスは永遠に続くもの。だからこの工事に力を入れてもらいたい。国土交通省としても施工の効率化と施工体制の安定的確保が図れるよう年間維持工事は契約期間が2ヵ年とする複数年契約も進めている。災害などの際にすぐに対応していただける地元の業者さんを大切にしていきたい」と地元への気配りも。  趣味は山登り、フルマラソンに料理。「お好み焼きなら私の右に出る人はいないでしょう」と豪語する。最近、スキューバダイビングのライセンスを取得。「蒲江でのダイビングを楽しみにしている」と趣味は広がる。家庭菜園で育てた野菜を詰めたリュックを背負っての単身赴任。「料理が好きなので苦になりません」とあっけらかん。55歳。      略歴  昭和58年、福岡大学工学部を卒業し、建設省(現国土交通省)に。佐伯河川国道調査第2課長、八代河川国道副所長、九州地方整備局防災対策官、同道路管理課長を経て、今年4月、現職。




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