大分建設新聞

インタビュー

阿部 洋祐さん(佐伯土木事務所長)

2014年06月04日
 佐伯勤務は3回目。最初は14年4月から3年間、主幹兼係長として佐伯―弥生バイパスの1期工事着手に従事。次は21年4月に、次長兼企画調査課長として高速道路の開通に関連したアクセス道の事業進捗管理や、国道217号戸穴バイパスの事業化検討に関わった。3回目の今回は、所属長として同バイパスの事業進捗を任された。「積極的に進めていた事業が完成し、実際に多くの方々が利用している様子を見て『事業効果が発揮されて良かった』と実感している」と感想。  県庁マン34年目。半分は道路畑での仕事だ。それでも一番の思い出は稲葉ダム建設という。「建設開始に向け、地元の方々と基本協定を結ぶまでの4年間が一番しんどかった。しかし、一昨年の竹田地方を襲った水害で、稲葉ダムが機能したおかげで被害が最小限に止まったことに感激した」と話す。  安心・安全が確保できない道路、一度土砂を取り除いたからといって終わりにならない川床掘削、佐伯港のマイナス14㍍岸壁の利用促進など、課題は山積み。中でも、「三重弥生線の仏座トンネルなどの保全を含めて早急に対策を講じたい。また、県内の12土木事務所の中でも、最多の土砂災害危険箇所を抱え、地元の方々から多くの要望が寄せられている、砂防ダム工事や急傾斜地崩壊対策工事などを遅滞なく進めたい」と語る。  仕事の進め方について、「何事にも誠意や熱意を示して欲しい。そうすることで、相手が足りない点を補ってくれる。これは、業者に対してだけでなく、職員同士でも非常に大切なこと。良いチームワークで明るい職場になって欲しい」と話す。  地域の建設業について「小規模集落応援活動などを通じ、安心安全のため頑張っていることや、地域の方々に期待されている企業であることなど、大いにアピールをしてもらいたい」と話し、「アピールすることで、新たな人材確保、後継者育成などの課題が解決されるのでは」とも。  趣味は「オヤジバンド」だそうだ。フォークグループでギターと、たまにヴォーカルを担当。大分市ひばりヶ丘に奥様を残しての単身赴任で「当分の間、趣味はお預けです」と少し寂しそうに話した。55歳。 略歴  昭和56年、長岡技術科学大学を卒業して、県職員に。土木建築部のほか、企業局でダム管理や管路改修にも携わった。前任の公共工事入札管理室長を経て、今年4月、現職。




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