大分建設新聞

インタビュー

諏訪 義治さん(県中部振興局長)

2014年05月22日
 大分、由布、臼杵、津久見各市を管轄する中部振興局のエリアは、県内6振興局の中で2番目に広く、人口は県全体の約50%を占める。諏訪さんの現場復帰は、10年9月までいた大野地方振興局以来。「地域で頑張っている県民の皆さんに直接会えるのはうれしい。農林水産業や地域振興にかかわる仕事ができ、大変やりがいを感じている。現場主義に徹し、様々な行事への参加、生産現場などに直接足を運んで、地域の課題を肌で感じ、現場から知恵をもらいながら解決したい」と意気込む。  12年から監理課(現土木建築企画課)の建設業係主幹兼係長を務め、同年からの「格付結果・資格の認定結果」の公表と14年からの「建設工事入札参加資格の決定に関する格付基準」の公表に関わったそうだ。建設業者に対しては「適正な施工はもちろんのこと、小規模集落応援隊の派遣など、いつも感謝している。建設業は地域経済の浮揚などいろいろな視点からもさらに発展してほしい。地震や風水害などの災害時には、地元の建設業が頼りであり、今後も地域の安心安全のため、協力をお願いしなければならない」と期待を込める。  今年度の優先事項に、農業水利施設のストックマネジメントを挙げる。土地改良区などが所有・管理するダム、水路、頭首工などの基幹水利施設は農業用水の安定供給のため欠かせない。しかし、多くは老朽化が著しい。そのため、機能診断、事業策定、工事とスムーズに進め、施設の保全と合理化を図る計画だ。  建設業者へのお願いとして「昨年度は、農林基盤関連で不調が相次いだ。農林水産業は地域の重要な基盤。地域貢献の意味も理解していただき、積極的に落札してほしい。低迷が続いた、これまでの経営環境や人手不足などで厳しい状況だと思うが、こういう時だからこそ、農業への異業種参入など、先を見据えた新規事業の展開も考えてほしい」と話す。  健康のため、40歳まで続けていた卓球を再開したいそうだ。腕前も相当なものらしく、社会人大会で上位に食い込んだこともある。読書は時代小説中心。司馬遼太郎、池波正太郎、藤沢周平、山本周五郎を愛す。今は、今秋に映画化される予定の葉室麟の直木賞受賞作で、大分を舞台にした時代小説「蜩ノ記」の公開が楽しみという。  大分市内で、奥さんと息子さんの3人暮らし。臼杵市出身、57歳。  昭和55年、立命館大学経営学部を卒業して、県職員に。初任は三重土木事務所。監理課建設業係主幹兼係長、総務部人事課人事企画監、人事課長、総務部審議監を経て、今年4月、現職。




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