大分建設新聞

インタビュー

佐藤 栄司さん(西部電気工業大分支店長)

2014年05月08日
 西部電気工業(本社・福岡市)の創業は、終戦後間もない昭和22年。同24年に電気通信省の審査で工事参加資格が認められ電気通信設備全般の請負工事会社として成長してきた企業だ。  いまは情報通信技術が発達し、高速通信網を担う光ファイバーも、一般的に知られるようになったが、佐藤さんは30年以上前の昭和59年、天神コア(福岡市)の光通信導入工事を担当したという。  平成10年の冬季長野オリンピックでは、白馬3エリア(ジャンプ、クロスカントリー、アルペン)の通信設備総責任者として参加した経歴も持ち、情報通信の最先端を歩いてきた。情報通信が不可欠のインフラとなった今日では、同社は防災から太陽光などのエネルギーまで、あらゆる分野へと事業を拡大しているそうだ。  佐藤さんのモットーは「自然災害に強い情報通信網構築による社会貢献」。非常用の通信網や警報線など、県内自治体や企業などへの防災通信網の構築も手掛ける。「例えば落雷は、通信網に雷害を簡単に与えるので、そうした際の備えが不可欠」という。同社では、雷害対策を施した設備で安心安全な街づくりを提案している。  今日では無線による通信が急速に発達したが、高速無線通信網も、長年にわたって構築された同社のノウハウが活かされ、応用分野が広がっている。事業の範囲は、宇宙、電柱から、地下まで及ぶ。最近では、県内・特に大分市内で電線地中化が進んでいるが、佐藤さんは「電線を地中化すると青空が広がって、機能的にも景観としても、すばらしいものがある」と語る。世界でも有数とされる、日本の通信技術の発展に貢献してきた同社ならではのノウハウが、県内にも青空を広げてくれるよう、期待したい。


電気通信工事の経験豊富な佐藤支店長

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