大分建設新聞

インタビュー

髙橋 浩一さん(国東土木事務所長)

2013年05月16日
 宇佐土木事務所を振り出しに、県道路整備促進室など道路関係の仕事に長く携わってきた。国東土木は初めての勤務だ。  特に思い出に残っているのが、20年からの道路整備促進室総括主幹のときに、自身が中心となって進めた生活道路改繕事業だ。住民の生活に密着した道路の安全性・利便性を高めるため、低コストでしかも短期間に、路肩の拡幅や簡易歩道設置などを進め、4年間で約200ヵ所の小規模改良に取り組んだ。この事業は住民に好評で、名称が「身近な道整備事業」に変わったが、25年度も同じ事業内容で継続されている。  国東土木管内の道路改良率は87%と、他の土木事務所管内より高く、河川、港湾の整備も進んでいる。そのため、今年度からは施設の保全に力を入れる体制をとる。施設などの機能を維持するためには、点検・補修が重要になってくる。点検で傷んでいる箇所を見つけ出し、早急に対策を取ることによって、施設は長寿命化し、地域の安心・安全につながる。さらに結果としてコスト縮減にも貢献できる。国東に限らず、県全体がその方針だが、この考えを、全職員に浸透させ、具体化していくとしている。  業界に対しては、「意見交換会などで、行政・業界が持っている情報などの交換を通じ、業界の技術者や事務所、特に若手技術者のレベルアップを目指したい」と語り、業界の積極的参加に期待を寄せる。  大分市内の自宅には500冊ほどの文庫本があり、一冊を1時間で読んでしまうという読書家。好きな作家は、アイザック・アシモフ、西村京太郎、内田康夫だそうだ。  単身赴任中。自宅では奥さん、長女、長男が暮らす。趣味は、もちろん読書。「そのうち、今住んでいるところも文庫本でいっぱいになります」と笑った。53歳。 略歴  昭和58年、九州大学を卒業、県職員に。建設技術センター副主幹、県道路整備促進室長補佐、佐伯土木次長などを経て、前任の県道路課参事から今年4月、現職。




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