大分建設新聞

インタビュー

日高 雅近さん(県中部振興局長)

2013年05月11日
 大分、由布、臼杵、津久見各市を管轄する中部振興局の管内は県内6振興局の中で2番目に面積が広く、人口も県全体の約50%を占める。「県職員になって34年目。うち約20年間は総務・企画畑。現場の仕事は初めてだが、できるだけ多くの人に会って話を聞けば、農林水産業の違った課題がわかると思う。また、それぞれの基盤を支える広域農道や林道などの現場で話を聞くことで、これからどうやっていけば良いかがわかると思い、現場に出かけて勉強しているところ」と、日々勉強の真っ最中。  運営方針を聞くと、▽現場に出向いての県民中心の県政▽横への展開による政策県庁の実現▽当面の課題は、水害からの復旧・復興と東南海・南海地震への備え▽景気拡大と雇用の確保―を挙げた。特に災害、地震対応については、「建設業者の方々には、昨年の大水害で大変お世話になった。引き続き協力をお願いしたい」と頼りにしている。  「24年度補正と25年度当初予算の13ヵ月予算を組んだ。投資的経費は県レベルで25%増の84億3000万円だが、いったん少なくなっていた予算を増額したため、きちんとやっていくのは大変。今年度に事業を終える長目林道や、着々と工事が進む大分中部2期広域農道、大南野津2期広域農道、馬代頭首工などをしっかり進める。また、新しい事業にも積極的に取り組みたい。甘太くんは、ローソンで焼き芋が販売されるなどで大変好評なので生産拡大を図りたい」と力がこもる。  重点施策の異業種の農業参入については、「地域の雇用確保の面からも重要。ただ建設業は公共事業予算が伸びたことで、本業にウエートを置く業者も出てくると思う。しかし、農業に参入した企業は、習得した農業技術を今後も生かしてもらいたい。私どもは、地方で頑張っている建設業者を大変心強く思っている。特に、建設業の方々はいろいろな施設のアセットマネジメントについて、一番の情報や知見を持っている。こうしたことでご意見を拝聴するなど、ご協力をお願いしたい」と期待する。  「企画にいた時、ワールドカップ大分大会の運営に携わった。電気・通信を2系統設けなさいとFIFAの厳しい要求に対し、事故もなく大会を終えた時は、うれしかった」と思い出を話す。それだけに大分トリニータには思い入れがあり、ホームの試合は欠かさず応援に出かける。  大分市明野南で奥様と2人暮らし。佐伯市蒲江出身。56歳。 




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