大分建設新聞

インタビュー

佐保 哲康さん (中津土木事務所長)

2013年04月16日
 中津土木勤務は3回目。職場の印象を「なかなか活気があって、元気のよい職場。職員との意思疎通を図りながら、一致団結して、働きやすい環境づくりに気を配りたい」と語る。  昨年夏の豪雨災害の復旧工事については、「被災された地域の方々のことを最優先に考え、早急に被災現場を回って、業者さんから工事の課題や現場の生の声を聞き、今年の出水時期までになんとか復旧出来るよう全力を挙げたい」と話し、「現場では、資材や作業員不足など、多くの課題がある。これらも現場の方々の意見、実情をよく聞いて、一つ一つクリアしていかなければならない」と語る。  主要事業の中津日田道路は、「来年、NHK大河ドラマの『軍師官兵衛』が放映され、これが引き金になって、他県から多くの観光客が訪れ、中津の交流人口拡大に寄与するなど経済波及効果が期待される。また災害時の救急搬送など『命の道』の役割も担う。トンネル工事など難工事が多いので、安全、環境対策を徹底し、一日も早い開通を目指して頑張りたい」と力を込めた。  地域の建設業者に対しては、「建設業は、社会インフラ整備や災害対応など、地域には欠かせない産業。建設業のみなさんの、これまで蓄積してきた技術や経験が必要だ。若い人材や技術職の後継者不足など、多くの問題があるが、私どもとしても、意見交換会などを積極的に開き、問題解決の力になりたい」と語った。  事務所職員には「現場に積極的に足を運び、住民の方々や工事関係者と接して、課題や問題点を肌で感じてもらいたい。健康第一なので、健康管理には、十分気を配ってほしい。また土木事務所は地域防災センターの役割も持っている。改めて危機管理意識をしっかりと持ってもらいたい」と注文。  「私が、県職員に採用された当時は、高性能なパソコンもなく、日中は現場に行き、夕方からは事務所で夜遅くまで、電卓をたたいて積算をし、時には休みを返上して仕事をしたものです」と若い頃を懐かしむ。  趣味は、野球。40歳以上の県職員チーム「DNA」のメンバー。毎年2回、県職員の6チームが総当たりで試合をしている。多忙なため、全員で練習する時間は無いが「今年は良い成績を残したい」と張り切っている。    略歴  昭和57年、熊本大学卒。60年、県職員に。大分土木事務所を振り出しに、竹田土木事務所長、公園生活排水課長、港湾課長を経て、今年4月、現職。55歳。




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