大分建設新聞

インタビュー

浅野 松治郎(浅野建設会長)

2011年11月09日
 秋の叙勲で、旭日双光章(専門工事業振興功労)を受章した浅野松治郎さん。11月1日に受章と同時に誕生日を迎え、79歳になった。  「身に余る光栄。皆様のご指導のおかげで叙勲の運びとなりました。本当にありがたい」とまずは感謝の言葉。  長年、全国中小建築工事業団体連合会(全建連)の理事、技術技能委員を務め、地元にあっては、大分職業訓練センター(大分市下宗方)で、大工や左官などの職人の育成・技能向上に努めてきた。  「近年は技術者のなり手が減ってきている。だけど、それを嘆くだけではダメです。技術者が活躍できる場、つまり建築業が発展し、魅力的な業界にならなければ」と。若手技術者も、2級から1級技能士へ、さらに2級施工監理技士へと、どんどん研さんを積み、現場で自信を持って腕を振るえるよう願っている。  「全建連では、最近浸透してきた長期優良住宅よりも先に、安心して長く住める『ちきゅう住宅』のブランド化に取り組んできた。これも、熱心な工務店と、その技術者の腕で仕上がるもの。これをもっと、大分でも広げていきたいですね」と意気込む。  受章は、「私が受けたものではなく、私たち組織へのもの。仕事に頑張る職人たちがいただいたものです」と謙遜する。言葉少なにも、これから育つ人たちへの期待感を表した。  実際の年齢には見えない。心がけていることは、とたずねると、「酒、タバコは控えめに。夕方は30分のウォーキング。何より仕事が趣味ですね」と、若々しさの秘訣を明かした。




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