大分建設新聞

インタビュー

平原健史さん(豊肥振興局長)

2011年06月13日
 豊肥地区での勤務は3回目になる。県職員になって最初の赴任地が三重福祉事務所で、竹田県税事務所にも勤めた。今回就任後、管内を回ってみて「自然、緑が多く、本当にいい所だ」と、この地域が持つ魅力に改めて気付いたという。5月1日の就任時は、雨不足による渇水対策に気をもんでいたが、梅雨入りしてからまとまった雨が降りほっとしたという。  担当する豊肥地区は、県内でも有数の農業地帯。効率的な営農を目指し、基盤整備などにさらに力を入れる。しかし、高齢化や過疎化による後継者不足が気にかかる。担い手対策として、集落営農や企業参入を進め、マンパワーの確保にも力を入れる。「担い手を確保することが耕作放棄対策や地域活性化にもつながる」と話す。集落営農や企業による大型営農で合理化を図ると同時に、「市場で価格支配力を持った作物を作りたい」と、作物のブランド化も推進する考えだ。  企業の農業参入では、地域建設業の参入にも期待する。「地域の基幹産業で、人員や機械など組織力を持った建設業が農業に参入することは、大きなメリットがあると思う。これまでも多くの建設業から参入してもらいありがたい」と話す。  また、農業だけでなく、林業や観光など、地域産業の底上げを図り、活性化を目指す。  建設業に対しては、「災害や鳥インフルエンザのときなど、いつも全面的に協力していただき大変ありがたい」と感謝の言葉。「地域の雇用を守るためにも、厳しい時代ではあるが経営努力で健全な発展をしてほしい」と期待する。  50歳の時に普通自動二輪免許を取得し、気ままなツーリングを楽しんできた。最近は多忙で、乗る機会が減り、オートバイも手放していたが、「豊肥地区のきれいな新緑に触発されて」密かに復活を計画中だそうだ。55歳。    (中園) 略歴  昭和54年、県職員に。三重福祉事務所勤務からスタートし、主に福祉保健部や企画振興部などで事務畑を歩いてきた。企画振興部広報広聴課長を経て、今年5月、現職。




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