大分建設新聞

インタビュー

足立今朝幸さん(佐伯土木事務所長)

2011年06月07日
 「佐伯は3回目の勤務。最初は30年前の駆け出しの頃に5年間。2回目は平成12年から3年間、河港砂防課主幹として港整備などにあたった。その佐伯に赴いて真っ先に思うのは、東九州道の佐伯までの開通のおかげで、国道217号の1期工事が完了し、通勤時間が短縮されて、ずいぶん便利になった」と久しぶりの佐伯の印象。  これまで農林水産部に3回勤務したのを含め、道路、河川、砂防、港湾、都市計画、高速道路と多くの職場を経験した。ご本人は「浅く広く関わっただけ」と謙遜するが、オールマイティーな実力をお持ちだとの印象。思い出に残る仕事は、と水を向けると「平成2年の洪水で大被害を受けた豊肥大水害の時は、水が引いても道路が壊滅状態だったので、徒歩で調査して回り、寝食を忘れて仕事に没頭した。復旧調査を終え復旧計画を国に提出した時点で中津に転勤となったが、ある意味では本当に大変な時に技術屋として復旧計画に関わることができ、それを誇りに思えるようになった」と振り返る。  「開通が目前に迫っている東九州道の蒲江~北浦間の高速道効果を高めるため、開通に遅れることなく蒲江ICや波当津ICにつがる国道388号や県道古江丸市尾線などのアクセス道整備を課せられている。また、市民が要望している佐伯南IC設置の支援、佐伯港マイナス14㍍岸壁背後の埠頭用地整備などもある。安心して生活できる県土づくりのため、砂防事業(補助事業5ヵ所)、急傾斜地崩壊対策事業(補助14、単独4)の整備を進めたい」と課題と抱負。  職員には「土木事務所は常に県民の方々と接する機会が多く、各種要望や意見が寄せられる。県民中心の県政、現場主義を心がけ、問題を一人で抱え込まず、同僚や上司に気軽に報告、連絡、相談をして欲しい。また、常にワンデーレスポンスを念頭に、業者や県民から寄せられた要望・意見や質問に速やかに対応するよう心がけてもらいたい」と注文。  最初に佐伯にいた頃に覚えた釣りが趣味。生まれ育った豊後大野市緒方町の自宅では、奥さんと今年86歳になるお母さんの3人暮らし。今年は雨不足で田植えを1週間ほど延ばしたコメ作りは、お母さんが元気に手伝ってくれている。1時間余りかけて通勤している。58歳。  略歴  昭和46年に三重農業高校を卒業、同年県職員に。別府土木次長兼企画調査課長、前任の漁港漁村課長などを歴任して、今年5月、現職。




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