大分建設新聞

インタビュー

平田茂雄さん(豊肥振興局長)、ほ場整備などに重点

2009年06月25日
 「竹田市は初めての勤務地。管内を回ると、自然・名水・温泉をはじめ観光資源が多く、特に街中を歩いてみると、歴史のあるきれいな街で、豊後大野市では、伝統芸能の神楽など、豊富で多彩な地域資源に恵まれている。県内有数の農業地帯でもある。しかし農林業は、担い手の高齢化、後継者不足など、たいへん厳しい状況。これからいろんな方々の意見を聞きながら、地域が元気づくよう、手を尽くしたい。地域発展のためには、地域住民の方々と同じ方向に目を向けることが大事」と抱負。  管内の事業については、「竹田市は、水田のほ場整備が遅れているので重点的に事業化していきたい。農道についても補修工事などを進めていく。また、治山ダムは、今年度も10ヵ所ほど整備を予定している」と言う。  豊肥地区の建設業を取り巻く環境は、特に厳しい。「公共事業費の減少が著しいため、たいへんだと思う。そうした中で、入札制度改革により従来にも増して技術力が問われてきている。技術の研鑽にも真剣に取り組む必要がある」と業界の自助努力に期待する。  異業種の農業参入促進は県の重点施策の一つ。管内にもいくつかの参入事例がある。「建設業は本業の経営ノウハウを生かせるし、オペレーターもいる。農業参入の条件を備えていると思う。当振興局としては、建設業の方々に経営安定のためにぜひ農業に取り組んでもらうよう呼びかけを強めたい。耕作放棄地の増加など衰退しつつある地域農業を守るためにも、頑張りたい」と力を込めた。  職員には「現場第一主義を基本に、情報を共有し、一歩先を読んだ仕事をして、報告・連絡・相談を徹底した職場づくりを心がけ、健康管理にも留意を」と求める。  趣味は、高校スポーツなどの観戦、読書、奥さんとの旅行など。  好きな言葉は、「必要は発明の母」。必要に迫られると、発明や工夫が生み出されるということで、「気付いたら好きになっていた」そうだ。  単身赴任。健康管理を兼ねて歩いて通勤している。55歳。 略歴  昭和51年に九州大学を卒業、県採用。初任は中津県税事務所。IT推進課参事、行政企画課参事、文化スポーツ振興課参事、教育庁学校施設課長などを経て、今年4月、現職。




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