大分建設新聞

インタビュー

藤並末久さん(佐伯土木事務所長)、交通体系整備を推進

2009年05月27日
 「佐伯勤務は20数年ぶり。昨年6月に東九州自動車道が佐伯まで開通し、交通体系が様変わりしたと感じるが、管内を一巡して、改めて管轄面積の広さを実感した。東九州自動車道の延伸に伴うアクセス道路などの交通体系整備や、災害に強い地域づくりが必要と思った」と着任しての感想。  「そのために、国道217号佐伯―弥生バイパスなどの道路整備の推進。また、県南は急峻な地形の所が多いので、災害を未然に防ぐための防災事業にも取り組むとともに、佐伯港のマイナス14㍍岸壁についても、その背後の埠頭用地の整備を図ることにより、25年度供用開始を予定しており、市民が安心して暮らせる地域づくりを推し進めていきたい」と、課題と抱負を語る。  建設業界については、「取り巻く環境は非常に厳しい状況であるが、こういう時こそ技術力を高め、工期・品質・経済性を満たす合理的な工程計画を工夫することが良質の社会資本整備につながっていくと思う。そうしたことが結果的に、優秀な技術力を持つ立派な会社だと、県民の高い評価を得ることにもなる」と、土木建築部の初代公共工事入札管理室長の経験をもとに業者にアドバイス。  職場内では、「スケジュール管理、風通しの良い職場づくり、健康管理を心掛け円滑に事業を進めて欲しい」と職員に注文する。  「大分駅周辺総合整備事業(約600億円を投じる大分駅付近連続立体交差事業や庄の原佐野線など関連街路事業)は、平成5年から4年間勤務した都市計画課で事業の採択から関わり、19年5月から1年間、大分駅周辺総合整備事務所長としてこのような大きなプロジェクトの仕事ができたことは、土木屋冥利に尽きる」と言い、野津ダム建設事業とともに心に残る仕事だそうだ。  「これといった趣味はないが、自然とふれあう時間が一番リラックスできる。いや、近くにいる3歳の孫と一緒に遊ぶときが一番癒やされているのかなぁ?」と笑う。豊後大野市三重町の自宅で奥様と2人暮らし。片道約1時間かけて車で通勤。57才。 略歴  昭和45年に県立三重農業高校を卒業し、県職員に。初任は都市計画課。道路課企画調査班参事、大分駅周辺総合整備事務所長、前任の公共工事入札管理室長を経て、今年4月、現職。




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