大分建設新聞

インタビュー

進秀人さん(竹田土木事務所長)、中九州道に重点

2009年04月30日
 竹田市は初めての勤務地。着任以来精力的に管内を回っている。「豊かな自然、名水、温泉などの観光資源が多く、特に街を歩いてみて、歴史のあるきれいな街を実感している」という。  やはり道路整備が気になる。「特に中九州横断道路は、地域の将来を左右するほどの重要幹線。早く竹田まで開通できるよう、大分河川国道事務所をサポートするなど我々も頑張らなければならない。さらに中九州道につながる細かい道路網整備にも力を入れたい」と意欲的に話す。  具体的には、「今年度は、中九州道竹田インターチェンジ付近の用地買収を最優先に進める。それと今年は、国の交付金などいろんな予算がつく。このチャンスを逃さないよう事業に取り組む。例えば国道442号、久住バイパスなどの整備を着実に進め、広域観光振興の面で期待が大きい、ぐるっとくじゅう周遊道路のうちの県道庄内久住線や県道阿蘇くじゅう公園線の芝歩道整備などに力を入れたい。要望の多い生活改善道路の整備や河川改修事業にも積極的に取組みたい」と、課題を挙げた。  地域の声を大事にする。そのため事務所の組織、職員が一体になって「チーム力」を強くし、「情報の共有」と「スピード」の3つを最重点に、地域の要望に応えていこうと、就任時に職員に訓示した。  「建設業界は、大変厳しい状況。ただ、厳しい、厳しいと言ってもはじまらない。何か将来に希望が持てるようにしないといけない。業界が、やる気が出るような政策、施策が必要だが、業者さんの自助努力も当然求められる。業界のみなさんも大変だろうが、土木、建築の仕事だけでなく、異業種への参入などの道もある。大きな視点でこの難局を乗り切ってもらいたい」と業界にエール。また、建設業は地域の産業の柱。大変な中にあっても、地道な地域貢献活動などを通じて、「頼りになる業界」をアピールしてもらいたい、とも言う。  趣味は多彩で、ゴルフ、囲碁に、スポーツは見るのもするのも好きで、今でも草野球を楽しんでいる。休みの日は奥さんと2人で映画鑑賞に行くという。座右の銘は「則天去私」。本来は、違う意味合いだが、「自然にゆだねて、わたくしを捨てる」という、自分を戒める言葉としてとらえている。 略歴  昭和54年に九州大学を卒業。55年に県入り。初任は佐伯土木。建設政策課課長補佐、中津土木次長、土木建築企画課予算管理班参事などを経て、今年4月、現職。




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