佐藤元さん(佐伯市議会議員)、公共事業増やしたい
2009年04月16日
―県建設業協会副会長で協会佐伯支部長、そして市議と、多忙になりますね。当選証書を受け取った感想から聞かせてください。
佐藤 1675もの票を投じていただいた方々だけでなく、市民8万3000人の期待を背負っていると思うと身が引き締まる思い。一生懸命頑張りたい。
―立候補した動機は。
佐藤 公共事業の減少で、倒産や廃業が急増している。これまでは、何とか倒産、廃業を防ぎたい一心で協会の皆さんとともに市の執行部に訴えてきたが、それにも限界があった。そこで、業界を代表して、議会活動を通して、公共工事の増加や業者への支援をお願いしていきたいと考えて決断した。
―活動の重点は主にどういったことになりますか。
佐藤 毎年今ごろは、工事が終わり、どの業者も仕事がなく困っている。そして、国からの内示がある5月から6月になって、やっと今年の仕事が始まる。これでは、安定した経営はおぼつかない。これを、通年で発注できるような仕組みづくりを考えるように働きかけたい。また、一部継続事業では、特定の業者が毎年継続して落札しているケースが見受けられる。そうした業者ばかりが受注するのでなく、公平に仕事がとれるような入札制度に変えるように働きかけたい。
ところで、選挙戦で広い市内を走り回ったが、周辺部では、独り暮らしの高齢者が非常に多いのが気になった。市民の安心と生命を守るためにも、高齢者対策に目を向けて活動をしていきたい。また、東南海地震などに対応する防災対策をしっかりやるよう執行部に意見を出し、公共工事に結びつけたい。
―市と支部との間で結んだ防災協定は破棄された形になっているが、今後どのように考えていますか。
佐藤 破棄を申し出た時と比べ、今は経済情勢が大きく変わっている。支部の要望を是が非でも通して欲しいとは思っていない。市から正式に要請があれば、検討していく。
―最後にひとこと。
佐藤 市執行部には、きついことを言っていくことになると思う。協会役員と市議の2足のわらじをはくことになるが、市民のため、業界のために全力で奉仕していきたい。
当選証書を受ける佐藤さん(左)
当選証書を受ける佐藤さん(左)