大分建設新聞

インタビュー

薬真寺朗彦さん(ミナミ社長)

2008年07月25日
メーカー、インフラテック(株)(鹿児島市)と営業面で業務提携。インフラテックはミナミ社内に大分営業所を開設した。これによりミナミは営業面をインフラテックに任せて、製品製造に専念する体制を整えた。  今年、42歳になった薬真寺朗彦社長は「これまで2次製品の製造と販売に全力を注ぎ、県内市場でそれなりの地位を築いてきた。しかし最近は、公共事業の縮減が進む一方、原材料や燃料の高騰が激しく、業界を取り巻く環境はますます厳しくなっている。これを乗り切るには、より高い技術力と業務効率の向上が必要。そこで以前から関係の深いインフラテックさんと手を組むことにした。営業面だけでなく製造面でも学ぶべきものが多い」と、提携の動機と意義を語る。  6年前、長く会社を引っ張ってきた先代の父親が他界し、後を継いだ。  「経営者として決断を迫られた時だった」と薬真寺さんは36歳の当時を振り返る。その後、経営者として一目おくインフラテックの松崎英雄社長から京セラの稲盛和夫氏が主宰する『盛和塾』の経営哲学を学んだ。「人があってこそ会社は成り立つ。いい人が集まればいい会社になる。人としてどうあるべきかを全社員に問いながら経営してきた」という。  先には国交省の新技術活用システム(NETIS)に登録された『箱型擁壁』(本紙6月25日付既報)など強力な自社生産商品を中心に本格的な攻勢を図る。「箱型擁壁は、生コンを使わないので道路工事などで工期が短縮される、などのメリットがあり、しかも県内ではまだ2社しか扱っていない。できるだけ安い価格で(売上げを)伸ばしたい」と一気のシェアアップを目指す。  「謙虚におごらず、5年後には売上げ15億円を達成したい」と薬真寺さんは、目を輝かせた。




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