大分建設新聞

インタビュー

有賀 勝則さん(竹田土木事務所長)

2008年04月30日
 着任早々に、竹田桜祭りの大名行列に「道中奉行」の大役で参加した有賀さん。「岡城趾から武家屋敷の並ぶ城下町まで歩く間に、竹田の歴史と伝統を垣間見ることができた」と満足のようす。  まずは地域事情を知ることと、管内巡りに余念がない。「自然、名水、温泉など観光資源がたくさんある。これらの資源を生かした地域づくりはもちろん重要。企業立地による雇用創出の必要性も感じる。その意味からも、中九州横断道路大野~竹田間の早期完成に寄せる竹田市民の期待はとても大きいと思う」。  公共事業費の縮小が続き、限られた予算で、どのような事業展開を考えているのか?。「地域振興と住民生活を重視し、効率的な社会資本整備と既存ストックの維持管理に重点を置きたい。さらに、過去に大きな水害が発生した地域でもあり、自然災害への備えも大きな課題。現場第一主義に徹するとともに、職員の危機管理意識を高く保てるよう工夫したい」。職員との意思疎通を図りながら、あれこれと知恵を絞る。  管内の建設事業では、やはり道路整備が気にかかるという。「中九州横断道路のインターチェンジへのアクセス道となる県道竹田直入線、ぐるっとくじゅう周遊道路を形成する国道442号と県道庄内久住線や阿蘇くじゅう公園線など、スピード感をもって取り組みたい」と考えている。  建設業界に対しては、「本年度から総合評価落札方式による対象工事が拡大され、将来に向けて、今まで以上に高い技術力、経営力が求められると思う。私たち発注者も勉強しなければならないが、建設業界のみなさんも、技術の研鑚に励んでいただきたい」とアドバイス。  モットーは「チームワーク」。「規模の小さい事務所だが、最小のメンバーで最大のチームワークを発揮できるよう、私も週末のジョギングを続けて心身ともに健康を維持したい」と張り切っている。  趣味は映画鑑賞。自宅は大分市津留。昭和31年生まれの52歳。 略歴  昭和54年に京都大学を卒業、県職員に。初任は都市計画課。同課都市計画班参事、道路課企画調査班参事などを経て、今年4月、現職。




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