大分建設新聞

インタビュー

山路茂樹さん(県土木建築部長)

2008年04月16日
 「道路特定財源の暫定税率の期限切れにより、道路関係の事業が執行できないなど大変な時期に就任し身の引き締まる思いだが、今年は、大分国体もあるので限られた予算の中で実行できる体制をつくりたい」と意欲的に就任の抱負。  地方の幹線道路や市町村周辺部の生活道路などにも課題がいっぱい。「県内の道路は、海の航路と一体的に見たときに大動脈がない。生活道路も農道や林道とも連携しながら幹線を整備しなければならない。山間部の道路は1・5車線的整備など工夫しながら整備していきたい。そのためにも、暫定税率の早期復元が重要。国会の動きを見ながら、復活後、速やかに発注できるようにしておきたい」と準備に余念がない。  土木建築部の重点事業は「おおいた土木未来(ときめき)プラン2005」に網羅されている。これを着実に実行していく考えだ。  公共事業予算がピーク時に比べて、ほぼ半減している中で、建設業界の経営は、厳しい状況が続く。その業界に対しては、「地域にとっては災害対応や雇用の面などで重要な産業であることに変わりはない。経営力、技術力を高めながら新分野への進出や合併などにより、総合的な経営への取り組みを」と期待する。  入札制度については、「今年度、公共工事入札管理室を新設し、公平性、競争性を確保しながら工事の品質確保の観点から、これまでの入札制度を検証し、今後の取り組みを検討していく」とした。  職員は健康で、県民や業者に対しても報告、連絡、相談を密にし大きな声で挨拶をする元気な職場にしたいと、働きやすい職場環境づくりに気を配っている。  趣味は、若いころから続けている野球。大分市軟式野球連盟に加入しているチーム「DNA]の主力メンバーでポジションは捕手。風呂に入りながら時代小説を読む一面もある。座右の銘「悔い改めるに憚(はばか)ることなかれ」の気持ちで仕事をしてきたと語る謙虚な人柄。  昭和48年、県入り。中津土木事務所中津日田道路建設室長、東京事務所参事、農林水産部農地整備室長、土木建築部参事兼港湾課長を歴任し、4月から現職。57歳。




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