大分建設新聞

インタビュー

宮永 安雄さん(国東土木事務所長)

2008年04月15日
 国東土木勤務は3度目。昭和60年から62年は河川・砂防担当、平成11年から12年は港湾担当主幹として赴任した。国東は「風光明美で六郷満山文化が栄える、歴史と自然が豊かな地」と、魅力を語る。大分市に奥さん、娘と3人で住み、毎日、高速道路、空港道路を使って国東まで通う。趣味はガーデニング、植物を育て愛でるのが楽しい。  国東半島は両子山から谷あいを放射状に県道が伸びており、管内各地を通行するためにはいったん国道213号へと迂回しなければならないなど、地理上の不便がある。「周辺部対策が大きな課題。各地を効率よく結ぶように、両子山を周回する〝はちまき道路〟と各県道への連絡路を整備したい」と、管内全体の発展への構想を語る。  管内の事業については「一般国道は1路線、主要地方道は4路線、一般県道は18路線、総延長は195㌔。改良率は82・5%で、県の平均を上回っている。河川整備や急傾斜地対策もかなりの部分が完了している。が、まだまだ改良が必要なところがあるので継続して整備を進めていく」。  さらに「これからは既存のストックを良好に維持管理していく仕事が増える。例えば老朽化して補修が必要な橋梁もある。新規事業から維持管理へと軸足が移る」。維持管理業務が、これからの管内建設業のビジネスチャンスだ。  所長就任にあたって、「風通しの良い職場づくりを心がけたい。報告、連絡、相談を密にしながら職員が生き生きと働けるようにしたい」。  座右の銘は「成功は常に苦心の日に在り。敗事は多く得意の時に因ることを覚えるべし(安岡正篤)」。この言葉を実践する、謙虚で誠実なお人柄だ。




取材依頼はこちら
環境測定センター
arrow_drop_up
TOP