大分建設新聞

インタビュー

松永 信祐さん(日田電友会会長)

2008年02月15日
 松永信祐さんは、電気工事店の松永電業を32年営み、現在は日田市電気工事業工業組合理事を務める傍ら組合有志で組織する「電友会」を主宰し、会長の任にあたる。電友会は同組合を側面からサポートしながら業界の底上げを目指している。  電友会発足のきっかけは、「30年ほど前に数人が集まり、酒を酌み交わしながら情報交換などをすることから始まり、その後少しずつ会員が増え、現在では市内の27社が参加し、周りから認めてもらえるようになった」と松永さん。会長は16年前から続けている。  今では、毎月1回会合を開いて意見交換し、業界の先行きを模索する。また、自然災害時の断線など九州電力の復旧工事への協力も、会として取組んでいる。  業界を取り巻く環境は厳しい。「昨年4月以降落ち込みはじめ、建築基準法の改正による影響もあって、大きな工事が出なくなり、今が底ではないか。景気低迷からの浮上の糸口を探るとともに「電友会のさらなる充実を図り、組合や業界へのバックアップ役を務め、経営向上を目指したい。電友会も、今後は日田以外の組合や関連組織と勉強会を開くなどして、技術力や経営力、会運営の向上を図りたい」と松永さん。  日田市技能大会の審査員も務める。「最近は、若い世代の電気工事士が減少している。技能大会の出場メンバー確保にも苦労している状態で、一時期電気工事部門開催も危ぶまれた時があった。今、日田林工の生徒を指導するなどして工事士合格者を出している」と若手の技術者養成、人材確保にも力を注ぐ。  工事店を始めた最初の頃は、奥さんと一緒にずっと現場を回り、会社を守ってきた。20年前、台風災害復旧に当たっていて、電柱から転落、両かかとの複雑骨折で1年間入院。その間奥さんが一人で他店の協力も受けながら切り盛りしたこともあったと、当時の苦労を振り返る。  休日は「夫婦で温泉、名所などを巡り、おいしい物を食べるのが楽しみ」だそうだ。熱狂的な巨人ファンで、東京まで観戦に出かけることも。東京ドームでの対中日戦を観戦したとき、トイレで中日ファンに囲まれ一触即発の場面もあったとか。63歳。


16年会長を務める松永さん

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