大分建設新聞

インタビュー

幸 治男 さん(62)((株)ユキ商事)

2007年11月24日
 長い不況にあえぐ建設とその関連業界。だが、まだまだ元気のある会社も数多く存在する。内装業を手掛けるユキ商事もその一つだ。社長の幸さんは、「天然資源が少ない日本は、知的財産を持つことで世界の経済大国になれた。建設業界の方々も創造力を養えば、不況に苦しむ会社の浄化、活性化につながる何かがひらめくはず」と語る。  ユキ商事は、昭和四十七年に内装業でスタートし、「城島後楽園遊園地」のゲームギャラリーやお化け屋敷を手掛けた実績があるが、実は、幸社長自らの発明で生み出した数々のヒット商品を販売する会社でもある。  最近のヒット商品には、イベント会場や店頭販売で多種の食材を一度に簡単に焼くことが出来る「くるくる君」がある。ほかにも、全国の土産物店で売れた一枚歯の「バランス下駄」や、額縁と水槽が一体となった「フィッシュビラ」など多数。  発明に取り憑かれた幸さん。今では大分県発明研究会会長を務め、大分県少年少女発明クラブ連絡協議会の会長でもある。「事業展開は大事だが、これからは子供たちが明るく楽しく発明に関われる環境づくりにも力を注ぎたい。会の子供たちは、普段から前頭葉を鍛えているから一般の子よりはっきりとひらめきが勝っています」とクラブの効果を語る。  今年十一月には、大分県が幹事となって、「2005全国少年少女発明クラブ創作展」が日田市で開かれる。(社)発明協会会長の常陸宮殿下を迎える同大会の準備に追われる幸さん、発明を考える時間を持てるのか心配だ。




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