大分建設新聞

インタビュー

武生 政也 さん(武生テック)

2007年11月24日
 電気工事や管工事などの(株)武生テック(佐伯市蒲江)。今年七月一日付けで、前社長の武生紘一会長に代わり営業部長だった長男の政也さんが社長に就任した。  まずは交代の狙い、抱負なりを聞いた。  「昭和四十二年に会社を設立して以来38年有余が経ち、組織に新しい風が必要。社会、経済、業界のめまぐるしい変化に対応していくには、若い者でないとダメな時期にきていると言う会長の考えで大役を仰せつかった。当面、営業などの面は、会長にバックアップしてもらいながら、とにかく企業として生き抜くことを真剣に考え、固有技術が生かせるような特殊工事などに積極的にチャレンジしていきたい」と意欲満々。  就任早々から社内改革に踏み込んだ。  「それは内部組織の一新と社員意識の改革です。断腸の思いでリストラにも手をつけた。おかげで残ってくれた社員は、成果主義を取り入れたことと相まって、少しずつではあるが、原価意識や現場における時間的、物的ロスの低減への考えが芽生え始めたところ」と、確かな手応えを感じている様子。  厳しい受注環境に対応すべく新たな戦略も怠りない。  「今は官への受注依存度が民間に比べかなり上回っている。やはり、公共工事の先行きが不透明のため、この受注比率を逆転できるように提案型営業などを積極的に展開したい。夢かもしれないが、5年間で1・5倍の売り上げ増を目標に頑張りたい」。数値目標に向かって、全社員挙げての挑戦が始まった。  目指す会社像も、思い描いている。  「技術的な面で発注者に評価される会社にしたい。個人的には、会長に頼っている部分を、一日も早く自分で出来るようにしたい。従業員には、意識改革が始まったばかりなので、あまり無理を言いたくないが、最終的に、施工管理ができる技術者になってもらいたい」と言う。  趣味は読書と言う物静かな新社長は、休日に7歳と4歳の女のお子さん二人と近くの公園に遊びに行きリフレシュしている。「こんな具合だからもう一つの趣味の旅行は、しばらくお預けになるなぁ」。 




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