岡本 太郎 さん(中央土木)
2007年11月24日
土木工事を中心に事業を展開している中央土木(株)(佐伯市長島町・岡本太郎社長)は、将来の展望を見据えて、別府でビジネスホテルの経営に乗り出すなど事業の多角化を進めている。
昨年六月、若くして経営を任された。まずその辺りの話から。
「当社は創業50年の老舗だが、先代より受け継ぎ、私で4代目の社長。前社長も満30歳で社長になり55歳で退任して当社の相談役になっている。私も満29歳で大役を仰せつかり責任の重大さを痛感している。幸いにも、経営内容は充実しているので安心して思い切った経営ができる」。同社にとって“若社長誕生”は、至極当然のことなのだ。
もとより、任されるだけの優れた資質の持ち主である。
「大学卒業後、当社に入社して8年になるが、この間、前社長から帝王学を学ぶ形で営業、総務、経理の仕事に携わってきた。厳しい将来を踏まえて早期退職の勧告、役職員の給料カット、労働条件の見直し等々、合理化を進めて経営をスリム化した。また、合併による新佐伯市に対応するため、今年六月、本社を旧鶴見町から佐伯に移転して幅広く営業エリアを拡大した。これまでのように元請中心ではなく、下請なども積極的にこなし、落ち込んだ受注高の回復に全力をあげたい」。社内体質強化にこまめな営業戦略。柔軟な発想と決断力で引っ張る。
本業を中心に、経営多角化で、より強い体質づくりを進める考えだ。
「関連会社による、別府市駅前町のビジネスホテル「シーウェーブ別府」の経営に続き、異業種、異分野への進出を積極的に進め、広い視野で会社を経営していきたい」と言う。
ガラス張り経営で信頼関係を構築、従業員のやる気を喚起する。
「全員が会社の内情、市場の状況などを周知、理解出来るよう積極的に情報開示している。いろいろな情報を共有することで会社の立場、自分の立場などを考え仕事をしてもらいたい」と。