大分建設新聞

インタビュー

橋本量太郎 さん(フレアイン社長)

2007年11月24日
 橋本建設(株)(大分市東津留・橋本宏之社長)が介護付き有料老人ホームの運営に乗り出したのは平成16年のこと。大分駅周辺総合整備事業に伴う土地所有者からの土地利用の相談がきっかけだった。橋本さん(61歳)は、同社会長で、ホームの管理運営会社(株)フレアイン(大分市)の社長。異業種参入のいきさつを聞いた。 「参入できる異業種としては、農業、環境、福祉の3分野に可能性を感じていました。なかでも、福祉は公共事業に等しいものとして安定収入が見込めるのではと思ったのです。特に、高齢者福祉は対象人口が増えていますからね」。  実際にやってみていかがでしたか?。  「定員50人に対し、現在33人が入居しています。市内中心部に位置する優位性はありますが、価格面で郊外型より高めなので、便利さをもっとアピールしたいと思います。需要が増えれば、新たな施設も検討しますが、まずは現施設の経営を安定させることが先決です」。  社長は、橋本建設会長としての知名度が高い。建設業界についての思いも話してくれた。  「私の時代は恵まれた時期でしたし、失敗も経験しているのでいろいろ言える立場ではありませんが、公共事業に頼り続けていてはだめ。工事量が増える日をただ待っているだけでは生き残れないでしょう」。  ではどうすれば?。 「技術的に優れたものを提供して堅実経営を続けていけば、品確法や総合評価方式が救ってくれる優良企業になれます。民需に活路を見い出し、提案型の営業をして利益確保に努めるしかないでしょうね」。  たとえ不況にあえいでいても、なくてはならないのが建設業と言い切る社長。趣味は、「いらん世話やき」らしく、市の教育委員長などいろんなところで役員を務める。特技は知る人ぞ知る神楽の舞。




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