大分建設新聞

インタビュー

(株)日建総合建設

2007年11月20日
 同社(大分市賀来北・藤田文廣社長)は今月3日から、地震時の震動を低減する、免・制震装置『安震(あんしん)』を発売した。『安震』は、(株)桑田(本社・千葉県)の桑田勉氏が発明。同氏と関東学院大学の壇谷柴次工学部建築学科教授が共同研究して商品化した。現在国内特許を取得し、国際特許を申請中で、製品の販売は九州では大分が初めてとなる。  地震調整アイソレータ・システムをコンクリート基礎に埋め込み、その上に土台を乗せ固定する方法で、地震時の震動を3分の1から2分の1に低減する。従来の免震装置などに比べて低コストでの導入が可能になる。  拡販に力を入れる藤田社長は、「このところ日本列島で大きな地震が頻発し、住まいの安全性に対する関心度も高まっている。最近では『耐震』だけでなく『免震』や『制震』といった言葉を耳にすることが多くなった。『安震』は、鋼材による支床を設ける免震装置などと比べて大幅に導入コストを引き下げることができ、1棟当たり10~15個の装置を配置することによって大地震時に2倍以上の安全率を確保できる」と商品に自信を持つ。装置は1個5万円で、施工は基礎本体に埋め込むだけでよく簡単に出来る。  また、同社は販売だけでなく、自社で建てる戸建て住宅にも『安震』を導入し、カナダ材を使った新しい耐震工法の家を発売予定。地震に強く、安心して住める家づくりをめざす。今月末には水回り製品などと一緒に展示する、展示場もオープンする予定。  藤田社長は「大分県を中心に木造注文住宅や、建売住宅の施工店などに『安震』の機能を理解していただき、地震時の備えとして、より快適に安心な暮らしを顧客に提供していきたい」と意気込んでいる。  問合せは、(株)日建総合建設(TEL097〈549〉4863、担当:藤田)。




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