大分建設新聞

インタビュー

(株)ミカサ(大分市)

2007年11月16日
 簡易トイレ、仮設ハウスなどを販売、レンタルする(株)ミカサ(大分市高城西町、三笠高志社長)が、大分高専と共同でバイオ分解式トイレを開発し、販売を始めた。  「バイオミカレット」と名付けたこのトイレは、微生物を使って排出物を炭酸ガスと水に分解する、業界初の汲み取り不要の簡易水洗便器を採用。環境にやさしく自然を汚さないこれからのトイレユニットと言える。  同社には、特許を取得し、製造販売している燃焼式トイレの「ミカレット」があるが、バイオミカレットはその進化型で現在特許出願中。同社はまた、両機種の技術を組み合わせたハイブリッド型の開発も進めている。  拡販に力を入れる三笠大志専務は、「簡易トイレは、種類が多く類似品もたくさん出回っている。他社製品といかに差別化を図るかが課題でした。業界初の水洗便器で無臭、衛生的でしかも優れた処理能力を持つ点で違いを示すことが出来ました」と高い技術力に胸を張る。  使用するのは、もみがら、杉チップ、竹炭で、分解菌が増殖しやすい環境を作り、微生物が活動しやすいように様々な工夫を凝らしている。  先日、福岡市のアクロス福岡で開かれた「フクオカベンチャーマーケット、ビッグマーケットinアクロス福岡」でもバイオミカレットを展示し、注目を集めた。  自信を深めた三笠専務は、「ミカレットは富士山や南極にも設置されました。バイオミカレットはそれ以上の実績を期待しています。公園やキャンプ場など下水施設のないところはどこでも使えますから需要は高いと思います。県外に代理店を探して全国展開を図る予定でいます。売り上げ目標を十億円と高めに設定しましたが、それだけ製品には自信があります」と意気込んでいる。




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