大分建設新聞

インタビュー

大信産業(豊後大野市)

2007年11月16日
 一般家庭や土木、造園業などで幅広く使われている草刈り機。古いタイプのものは重かったり、刃渡りが大きいなどで作業効率がよくない。そこに着目した経営者の大津勝利さん(61)。昨年十月から建設機械装着草刈機の開発に取り組み、作業性、操作性、経済性はもちろん、静かさやデザインを追求し、全てを高精度にパランスよく完成させ、今年一月末に特許を取得した。  「国道や主要幹線道路沿いなどの草刈り現場では、交通量も多く常に危険を伴うし、夏場の暑い時などは、高齢者にとっては作業が大変。機能、性能をアップして作業効率をよくすることは出来ないものかと考え、建設機械装着用の草刈機に目をつけたわけです」と、その動機を話した。  まず満足のいく草刈機開発ができたが、特許の手続きで思わぬ苦労をした。 「いやあ、書類の修正やら何やらで走り回り、骨を折りました。特許庁では、模倣品があるのではないかとかも言われましたが、弁理士さんのおかげで、何とか特許を取得するまでに至りました。なかなか簡単には取れないもんですね」。  商品名は、〝草刈職人〟「ラークラクCF-20」。6枚歯で、毎分860回転と高性能。河川、山林、遊林地の雑草、篠竹類の刈り込みに最適で、作業効率を大幅アップし、切れ味、耐久性に優れ、重労働を解消する。①刈る→寄せる→つかむ→積み込みの一連作業をスピーディーに処理②「軽快」「パワフル」で作業が簡単、疲れ知らず③「はかどる、助かる、いい気分」で作業できる優れ物だ。  大津さんのチャレンジは、まだまだ続く。「さらなる軽量化と小型化を目指します。具体的には、ミニショベル0.2m3用以下の建設機械に装着する刃の小型軽量化を実現させたい。もちろん安全を第一に考え開発していきたいですね」。  問い合わせは、大信産業(営業所:〒879-6903、豊後大野市清川町大字砂田1383-3、電話&FAX0974-35-2882)まで。




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