大分建設新聞

インタビュー

九重町建設業社会貢献活動会の女性グループ(九重町)

2007年11月16日
 「お年寄りのために自分たちで何かきできることはないか…」。九重町の建設会社社長の奥さんらがボランティア活動を始めたのは平成十二年。建設業者として地域貢献しようと設立された「九重町建設業社会貢献活動会」のなかで、「忙しい男性陣の代わりに」と女性有志が行動を起こした。まず始めたのは、町内右田の介護保険総合福祉センター「メルヘン」(入所者80人)での毎月2回のシーツ交換作業。4人が1組になって汗を流した。  地味で大変だが、重要な現場作業ボランティアが3年余り続いた後、施設側の提案もあって、「気ままに外出して喫茶店などに行けないお年寄りに、ゆっくりお茶していただこう」と、一昨年十月、出張喫茶店「むつみ」がお目見えした。  「顔見知りもたくさんできましたし、やっている私たちの方が毎月楽しみにしているんですよ」と、当初からのメンバーのひとり、井原日出子さん(井原組)は楽しそうに話す。  開店は毎月第3木曜日の午後二時から約二時間。メニューはコーヒー、ココア、日本茶、こぶ茶に月替わりの手作りや名産品のお菓子。取材したその日は玖珠町の「JAふれあい良心市」のよもぎ饅頭が出された。  「市販のものは、お年寄りには大きすぎて食べにくいので、良心市さんに頼んで小さめのものを作ってもらいました」。 歯の悪い人のために小さく刻み、流動食しか食べられない人のためにミックスジュースを作ったりと、女性ならではの心遣い。喫茶店に変身した食堂のテーブルのあちこちで、奥さんたちとお年寄りの笑い声が絶えない。お年寄りも職員も毎月楽しみにしているという。 楽しくなければボランティアじゃない……社会奉仕の真髄を地でいく素敵な奥さんたちでした。  建設業社会貢献活動会の会員は、(株)伊東組、(株)井原組、新成建設(株)玖珠支社、(株)大東建設、(株)福井組、豊州建設(株)、(株)ミツヤマ、(有)広成産業、(有)時松興業、(有)野木組、(有)小俣組、(有)木村設備、(有)九重水道の13社。




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