大分建設新聞

インタビュー

中山 哲夫 さん(東部振興局日出水利耕地事務所長)

2007年07月10日
 「この事務所は東部振興局の出先機関で、従来は大分、玖珠、宇佐の各振興局で行っていた、自衛隊の日出生台と十文字原演習場内の障害防止対策事業を、昨年から当事務所で行うことになった。もう一つの柱である農業農村整備事業は杵築市、日出町、別府市を管轄していて、エリアは広い。前の職場と比べると現場的な要素が強く『やっと自分の仕事場に帰ってきたな』と実感している」そうだ。  今年度の事務所の事業予算は約30億円。「十文字原演習場内が、演習によって荒廃、裸地化して保水能力と水源涵養(かんよう)能力が低下し、農業用水不足が生じており、用水確保のため久木野尾ダムを建設する。昨年までは取り付け道路の整備を進めてきたが、今年から本体工事にかかる。ダムをはじめ、全体予算のうち約20億円を障害防止対策事業に充てる計画」という。同ダムは通常のコンクリートで造る重力式やアーチダムと違い、ため池などの土で造る手法をとるロックフィルダム。24年度までの完成を目標にしている。  農業農村整備事業の方は、「ほ場整備事業の中で、用水路、排水路の整備を進めてきた。農業土木事業の場合は、地元負担が伴うので、地元の声をよく聞き、調和をとることが大事。とりわけ近年は地域の環境面に配慮した工法を取り入れ整備を進めている」と、地元対策には神経を使っている様子。  「県職員になった当初から農業土木の仕事に携わってきた。これまでの自分の経験を十二分に生かして活気ある職場にしたい。そのためにも、全ての職員に対し公平公正な評価をしていきたい」と、やる気に満ちた、明るい雰囲気の職場づくりに気を配っている。  「いろんな効能を持つお湯に浸かり、英気を養うのは最高」と、よく温泉に出かける。杵築市山香町出身で20年前から日出町に住む。奥さんと大学生の次男の3人暮らし。58歳。 略歴  昭和46年、県職員に、農村整備課課長補佐、大野地方振興局耕地課長、農地農振室参事を経て、今年5月、現職。




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