大分建設新聞

インタビュー

三河 明史 さん(県東部振興局長)

2007年07月05日
 東部振興局は初めての勤務だが、高校までは国東で過ごしたので土地勘はある。「別府から国東半島の東半分と姫島までの長い管轄を受け持つ。別府は商業と観光、日出はベッドタウン。杵築は工業と農業が軸。リース農園やトマトの水耕栽培、お茶の生産などいろいろ始めている。国東は、農業再生などで大分空港から北の、過疎化が進む地域の人口減少に歯止めをかけたい」と管内の重点振興策を語る。  「国東の場合は空港を抱えるメリットが大きく、技術力のある中堅企業の進出に期待している。そして企業の農業参入に取り組みたい。それにより4、5人でも雇用していただけないかと考えている。杵築、国東両市では定住促進の活動もされているし、過疎、高齢化していく現状を少しでも変えていきたい。公共事業の削減が続き、建設業界を取り巻く状況は、確かに厳しい。農業への参入など業種転換や経営多角化であい路を打開してほしい。そのための支援は惜しまない」と、地域企業に呼びかける。集落営農による農業の維持・活性化にも意欲をみせる。  現在取り組んでいる事業は?。「この地域は、昔から干害常襲地帯で、そのためため池が多い。710ヵ所ほどあって、傷みも進んでいる。災害防止のため老朽化したため池から順次改修を進めていく。別府など人口が密集した地域では、15の急傾斜地で地域防災対策総合治山事業を進める。林道事業では、今年度から夷耶馬の西方寺山ノ神線整備に着手して26年度には完成させたい」と説明。「何の事業につけ、地域住民の意見を聞きながら、進めていく」と言う。  国東の富来浜崎が出身地。着任後、同級生ともよく語り合っている。「地域をなんとかしたいなぁ。若い人との会合、総会などにも積極的に参加して、ネットワークを広げていきたい」と、目を輝かす。  国東市国東町鶴川の局長公舎で奥様との2人暮らし。長男は社会人、次男は大学生。登山が趣味の58歳。 略歴  同志社大学法学部卒。国鉄勤務を経て昭和49年に県職員に。東京事務所長、県監査事務局長から今年5月、現職。




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