大分建設新聞

インタビュー

杉田 勇さん(豊肥振興局大野川上流開発事業事務所長)

2007年06月08日
 竹田管内の勤務は初めて。「昭和50年に開設された伝統と歴史がある上流開発事業事務所ですから、責任を感じます」と切り出した。  大蘇ダムを軸にした大野川上流開発事業。「昨年1年間、農村整備課で上流開発の関連事業の仕事をしていたが、荻地区(竹田市)は昔から水の便が悪く、農家は水確保に相当苦労してきたと聞いている。事業事務所も2年前から、県営中山間地域総合整備事業で大蘇ダムからの水を送り込む水路末端の工事を進めている。地元の方々の要望を聞きながら、早く送水できるよう進めていきたい」と言う。  また、「基本的には我々の仕事は土地改良。これも公共事業には違いないが、1つは農家に負担を求める仕事なので、地域や農家の方々の要望には、十分に応えていかねばならない」と、より地元密着の必要性を強調する。  現場の仕事がゆえの貴重な体験やエピソードにも事欠かない。「国東半島総合土地改良事業事務所時代に、杵築市奈多のダム建設の計画から設計までを担当し、水をいかに供給するか大いに勉強になった。駅館川総合開発事業事務所時代は、宇佐の大規模ほ場整備に携わり、2年間は上司の補佐だったが、3年目から1人で担当し土地改良法の勉強もした。田植え時期は朝から電話が鳴り、「トラクターがはまった」「田から石が出た」などの苦情があり、ほ場整備した現場の水田に行って状況を確認して対応した。地元対応の勉強になった」と苦笑い。  ・職場の風通し・を重んじる。「第1に”ホウレンソウの徹底”を言っている。報告、連絡、相談をきちんと実行すれば、1人で問題を抱え込まず事務所全体で考えられる。そうすればいろんなアドバイスもでき、コミュニケーションもとれ団結力も深まる。何より風通しの良い職場づくりにもつながる。また、分からないことは、自分が納得するまで聞いて覚えてほしい」と、職員に求める。  趣味と言えるものはないが、健康のため毎日の散歩を欠かさず、休日には約7km歩いている。  大分市明野で奥さんと2人暮らし。55歳。




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