大分建設新聞

インタビュー

江上トーヨー住器(株)

2007年03月29日
 同社(宇佐市江須賀・江上公信社長)は創業31年の住宅機器販売会社で、(株)正興電機製作所が研究開発した新商品「エネ・パック」の大分県総代理店になった。エネ・パックは、夜間割引電力を蓄電し、日中使用することで電気代の節約になるが、同社は、代理店になった理由の第1に、緊急災害時、自動的にライフラインの確保が出来る商品であることを挙げる。  創業以来一貫して、家庭用風力発電商品や太陽光発電システムなど環境に優しい商品を地域に提供する経営方針を貫いてきた同社。これらを総合的に扱っているのは、九州では同社だけで、「エネ・パック」はそれら商品に併設することにより、一層効率的かつ有効的に活用出来る。  家電商品の多様化、オール電化家庭が増えている今、災害時は深刻な影響をもたらす。実際、去年の台風で宮崎県は大きな被害に遭った。エネ・パックを設置していた家では、テレビ、冷蔵庫、照明、井戸ポンプなど、最低のライフラインが約3日間確保されという。避難所生活は、プライバシー保護に問題があり、精神的疲労が大きい。避難経験がある地域ほど、普及率が高いのはそのためだ。 「異常気象が現実となっている今、予想を超えた災害も十分ありうる。大災害を経験してからでないと、必要性を感じない日本人の感覚は常だが、お年寄りや幼い子供が被害者になることが悲しい。災害が来る前に、非常時のライフラインが保て、生活に影響が少ないよう、普及に努力していきたい」と江上社長。  このほか特に力を入れているのが、神鋼電気(株)製造の家庭用風力発電装置「そよ風くん」。出力は300Wから10Kwまでタイプが色々ある。風速2mで発電が可能な製品で、同レベルの能力の送致では世界でもトップクラスの安価さが、県内総代理店となった理由。  「まだまだ、力不足で新商品の紹介が遅れている。県民が安心して生活出来るように、また緊急災害時の影響を最小限にとどめるよう全力で普及に努めていきたい」と、江上社長は意気込みを語った。  問い合わせは、江上トーヨー住器(株)(TEL0978〈38〉1573、担当:中島)。




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