国土交通省と建設産業人材確保・育成推進協議会（事務局・建設業振興基金）は、建設業の担い手確保に取り組む企業を対象とした「第４回建設人材育成優良企業表彰」の受賞者を決定した。国交大臣賞には生駒組（北海道）と大林組（東京都）、福地建設（鹿児島県）、文創（愛知県）の４社を選定した。
　大臣賞４社は11月26日に国交省本省内で表彰する。この他、不動産・建設経済局長賞として４社、優秀賞のうち総合部門として14社、部門別で７社をそれぞれ地方整備局で表彰する。
　大臣賞を見ると、生駒組は社員の実績を紹介するホームページ作成などを通じて新卒入社数を増加させた。大林組は、社員のスキルの可視化、海外グループ会社との文化交流などを実施した。
　福地建設は、建設キャリアアップシステム（ＣＣＵＳ）を活用して全現場の入退場を記録可能とし、ＣＣＵＳレベル４の取得者を社内講師として活用した。文創は、テレワークの勤務規定やバースデー休暇を整備。女性のみの専門技能者部署の立ち上げ、ハラスメントの相談窓口の設置などを行った。
　このほかの受賞者は次の通り。
　◇不動産・建設経済局長賞
▽尾園建設（福岡県）▽興洋工務店（鳥取県）▽十五建設（熊本県）▽中筋組（島根県）
　◇優秀賞（総合部門）
▽市川土木（静岡県）▽ＳＳ（愛知県）▽海老根建設（茨城県）▽小木曽建設（長野県）▽小野組（新潟県）▽神防社（兵庫県）▽山陽工業（広島県）▽創恒（長野県）▽東海維持管理工業（愛知県）▽中村電設工業（埼玉県）▽藤原工業（北海道）▽ポラスハウジング（埼玉県）▽ポラスハウジング千葉（千葉県）▽三浦国土建設（大分県）▽吉田直土木（東京都）
　◇優秀賞（部門別）
▽ＣＣＵＳ活用―淺沼組（大阪府）▽若年者入職促進―新日本建工（香川県）▽処遇改善―新三平建設（東京都）、成友興業（東京都）▽労働環境改善、働き方改革―こぶし建設（北海道）、中筋組（島根県）▽女性活躍・定着促進―十五建設（熊本県）。